不定期連載
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「セブンティーンズマァーップ!!」

2007年4月21日(土)
午後1:30 東高麗橋
ビル清掃終了。
わんぼる君に電話すると、まだ昼飯食べて無いとの事。
せっかくなので一緒に食べる事に。
地元スーパーの前で待ち合わせ、パン屋のイートインへ行った。
二人共、パスタランチ(トマトとサワラのパスタ、胡桃パン、アイスコーヒー)にした。
美味いやん!と食べ終え、店を出ると、通りの向こうにカラオケボックスがあったので30分だけ唄った。
私は、長渕剛・ナンバーガール・尾崎豊を、わんぼる君は、イースタンユースを続けて唄っていた。
しょぼい電子音の演奏のボリュームの目盛りを上げると、
スピーカーからのサウンドは意外にも狂って響きはじめ、その振動に我々は微笑んだ。
あっという間に、30分経った。カウンターで460円払って店を出た。
帰り道は、尾崎豊を二人で歌いながらチャリを漕いだ。
歩道脇のぺんぺん草に黄色い光が射していた。
途中、高架下の八百屋で小松菜を買った。
部屋に帰り、作業着を洗濯してシャワー浴びた。
業務を終え、ぐて〜っと、だらしなく横たわった。

やった!明日は、休みじゃ。
第46話
「俺リアル」

2007年4月20日(金) 午後1時、本日の運送業務を完了し帰宅。
制服を洗濯しながら、今日もわんぼる君作のだしにネギと卵を入れてうどんを作った。
情報特急便を視ながら食い終え洗濯物を干すと、近所の梱包資材屋へエアパッキンを買いに出た。
外は、ドライヤーの様な風が吹いており、
先日の風邪で、未だ浮遊感の抜けない俺は、飛んで行ってしまいそうだった。
エアパッキンのロールを抱えて一旦部屋に戻ると、今度は、チャリでホームセンターへ向かった。
次つくる作品の材料を買うのだ。
だだっ広い店内は、今日もインストゥルメンタル・ミュージックが景気良くなっていて、
何食わぬ顔してバイオレンスを見せつけていた。
俺は、その雰囲気に高揚しながらも、早く帰りたかった。
資材コーナーでお目当ての材料を探し出し、ほっつき歩いてレジまで行って315円払った。
駐車場の脇でチャリの鍵を開けながら、スペース・コロニーで暮らすアムロ・レイの姿を思った。

風に吹かれて帰りながら、はよ帰って、何かCDかけようと思った。リアルなやつを‥。

第45話
「新陳代謝」

2007年4月24日(火)
昨日に引き続き、本日も運送屋終わって、北浜のビルのガラス清掃に向かった。
1階のガラスのエントランスを2日掛けて仕上げた。

作業中、振り返って見るとスクイージィーをかけたガラス面が、本来の質感を取り戻し、
消失点に向かって一斉にパースペクティブを描いていくのが見えた。
私は、見てみぬ振りをしてテンションを上げた。
作業完了し、道具を洗い、服を着替えた。
お疲れさまでしたと控室から地上に上がる。
エントランスに立つと、硝子と、光と、外の風景がクリアーに突き刺さって来た。
達成感を感じ、ビルを出た。
本日は、わんぼる君が、買い物に行ってくれるとの事なので、真っ直ぐ西に向かって、チャリを漕いで帰った。
第48話
「返して!!」

2007年4月22日(日)
午前10:00 私とわんぼる君は、京都市営地下鉄・烏丸線今出川駅で構内のポスターに、目を疑いました。
エルマガジンの記事では、すでに始まっているはずの相国寺の若冲展が5/13〜になっているではないですか!
ずっと楽しみにして、貴重な時間とお金を割いてやって来たのに‥。
インフォメーションに電話しても、ずっと繋がりません。
納まりが着かず、相国寺まで行ってお寺の方に確認しましたが、はじめから、この会期との事。
途方に暮れて、雨の中歩きはじめました。

特に行きたい所も思い付か無いまま、出町柳からバスに乗って、三条河原町で下車。
コーヒー飲んで休みました‥。
‥まぁ、俺、ここのところ疲れとったから、今、若冲の凄い絵観たら大変やったやろうな‥。もう、いいわ‥。
そう考える事にして自分をなだめました。

その後は、商店街ほっつき歩いて、寺町二条のそば屋に入った。
出石そばだった。
私は、かやくご飯の定食にした。
わんぼる君は、おろしそばの定食にしていた。
そば湯まで飲んで満足し、我々は、通りを歩いた。
古本屋に入り、一通り本棚を見てまわった。
わんぼる君は、何か、漫画を買っていた。

少し歩いて、一保堂で休んだ。わんぼる君は煎茶を、私は薄茶をいただいた。菓子はカキツバタだった。

四条河原町まで適当に歩いて、まだ早かったけど阪急で帰った。

帰りに、もう一度、朝の番号に電話すると、やはり、エルマガの印刷ミスとの事だった‥。
編集部に何度電話しても繋がらなかった‥。

‥返して!返してよ!!
やりきれない思いが、自分の中にこだましていた。

部屋に帰り、ふて寝した。
目を覚まし、起き上がると、CDをかけ開き直って作業をした。

第47話
「焼酎を買いに」

2007年4月25日(水)
夕方、晩飯の下準備をあらかた済ませた私は、焼酎と米を買いに出た。
先程まで降っていた雨で濡れたチャリンコのサドルを拭い、
まず、クリーニング屋へフィルムを同時プリントに出し、リカーショップへ向かった。
営業をスタートしたホルモン屋のにおいが、夕暮れ感を加速させていた。

焼酎は、前回と同じく、宮崎の“いも美”という銘柄にした。
私の予算では、いつも、900mlで1000円以下としているので、さほど選べないが、
最近、宮崎の焼酎が、まろやかな事を知り気に入っている。
その前は、壱岐の焼酎をよく買っていた。
トビ魚っぽい味というか・・山田洋次監督の映画にある様な日本情緒を感じさせる味
がして好きだった。

米屋に寄って、重みを増したリュックにある種の満足感を感じながら帰った。
第49話