「そして日常」
第553話
不定期連載
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2008年9月16日(火)
曇天〜小雨となった連休明け火曜日の北区の街を配達業務に奔走。懸念されていた休みボケも思っていた程ではなく、
順調に任務を遂行。雨が上がり、えらく高くなった空の下、クリアーに射してくる光の中、チャリンコ漕いで帰路に就いた。

昨日の今日だけに、さすがにわんぼるランチはお休みをとって頂いたのだが、私、食べたいものが思いつかず、結局、
スーパー寄って帰宅。テレビをつけ、鳥人間コンテストに挑戦するミヤネっちの姿に笑いと勇気を頂きながら、キャベツの
味噌汁を作り、冷凍ご飯・納豆と共に食らった。

晩の米研ぎ〜味噌汁の準備と移行し、1パック100円で買ってきた平子イワシを梅干しと煮ていると、早くもGEISAIの作品が
帰って来た。ボロくなった段ボールに“お疲れっス・・”と労をねぎらい、とりあえずイワシを完成させ、AC/DCを爆音で
かけながら開梱〜片付けを開始。
(携帯型のミュージックプレイヤーなど持ってない私にとって、久々に浴びるロックミュージックは、走った後に飲む水の
様で、身体の芯まできちんと届いて新鮮だった。)

無事、片付けを終え、その勢いで旅立って行く作品の梱包を開始。さらにボリュームを上げ、別れを勇気に変換し包み上げた。

PM7:00 無事、本日の目標地点まで到達。掃除機かけて、炊飯を開始。おひたしのモロヘイヤを洗った。

追伸:本日、ベランダの萩が咲いていました。(まだ2,3コだけですが) 今年もクソ暑かったけど、萩クン、おめでとう!!
「9/17」
第554話
2008年9月17日(水)
なかなかの暑さとなった北区の街の中、配達業務に奔走。営業所での小仕事まで完遂し、スーパー寄って帰宅。

久方ぶりのわんぼるランチ(わんぼる君が会社に持参している弁当のお裾分け)を“ミヤネ屋”見ながら頂いて、
晩の諸準備まで完了。画室に入り、本日旅立って行く作品の梱包を仕上げた。

PM5:10 紐掛けまで完了した作品を小脇に抱え、チャリンコに乗って最寄りの営業所へ向かい、対応して下さった方に
「(娘を)頼んます!」とお辞儀。ペダルを踏み込み、サンマを焼くにおいがし始めた路地を抜けて帰った。

散らかった部屋に戻り、久しぶりにナンバーガールかけて掃除。すっかり暗くなってしまったベランダから洗濯物を取り込み、
沈静化した部屋に響き渡る轟音を聴きながら畳んだ。

PM7:00 部屋の空気をニュースで転換。台所に立ち、炊飯を開始し、納豆をかき混ぜた。今晩は2匹298円で買ってきた三重産の
丸アジの刺身に、味噌汁はニンジン・カボチャ・若布で行きます。 ウマイぜ〜!!・・多分。
2008年9月18日(木)
久しぶりに普通な感じの雨で始まった本日の大阪地方。配達に出ると雨は止み、台風の影響か、若干、風のある街の中、
業務に奔走。昨日に引き続き、営業所での小仕事まで完遂し、スーパー寄って帰宅。

わんぼるランチを頂き、晩の米研ぎ〜汁の準備と移行。暫しの昼寝を経て、作業開始。部屋のあちこちに分散させておいた
だけのGEISAIの残り香を片付けて行った。

PM8:00 片付いたというよりは、単に置き場所が変わっただけの部屋から、今日のところはもうええわと脱出。顔洗って、
炊飯開始。おひたしのモロヘイヤを洗い、納豆をかき混ぜた。

今晩は、2切れ200円で買ってきた北海道産・秋鮭の切り身と、佐賀産のアスパラガス(5本100円)を、ニンジン・カボチャの
味噌汁に入れ、手抜きゴージャス汁で行こうと思う。うまいぜ〜!!・・多分。
「9/18」
第555話
2008年9月19日(金)
台風の接近により荒れた雨風でスタートした本日の大阪地方。降りかかる雨粒に“ポニョや! ポニョが来たーッ!!”とざわめき
出勤した私は、緩急おりまぜて降る雨の中、業務に奔走。無事、任務を終え、買い物済まして帰宅した。

とりあえず今日のところは洗濯は止めにして、わんぼるランチ〜晩の諸準備と移行。コーヒーを飲み、ビニール袋持って画室に入場。

作業スペースを取り囲む様に堆積したいつぞやの資料や、携帯電話や健康保険の請求書、いつか使うかも・・と取っておいたキャンバス
の切れ端やらをポイポイと袋に放り込んで行った。

PM7:30 少しはきれいになったのか、要るものなのか要らんものなのか判断がつかなくなった頭で画室から脱出。顔洗って、
炊飯を開始。120円で買ってきたサンマを焼くべく、グリルに水を張り、点火。大根をすりおろした。 明日も頑張って行きたい。
「9/19」
第556話
2008年9月20日(土)
PM3:30 本日のビル清掃・北浜の現場、あてがわれたPタイル及び、換気扇フィルター洗浄作業を完了。取り戻した各部の輝きと
引き換えに疲労を抱え地上に這い上がると、台風一過の空は青く高かった。

チャリで買い物に出て来ていたわんぼる君と西梅田で合流。ショーケースに輝くメロンソーダ・フロートの色彩に惹かれ、高架下の
喫茶マウンテンに入店。真緑の炭酸と真っ白な甘さが食い込む疲労を軽やかにトスしてくれた事に感謝し、西へ向かってペダルを
踏み込み、スーパー〜酒屋〜米屋と巡った。

さつま白波1.8リットルに、ほしのゆめ5kgと重量級の買い物を分担して抱え帰宅。晩の準備はわんぼる君に完全委託し、洗濯機回し
つつ、シャワーを浴びた。明日も頑張って行きたい。
「9/20」
第557話
「9/21」
第558話
2008年9月21日(日)
ふたり揃って休みとなった本日。これ以上寝るのもしんどいという所まで寝て、ザ・サンデー見ながら朝メシ〜掃除と
済ました我々は、“フェルメール展”のお礼を述べるべく、JR〜近鉄線と乗り継ぎ、わんぼる君のご実家へ向かった。

お父さんお気に入りのお好み焼き屋で生ビールで乾杯、展示会場で購入してきた“リュートを調弦する少女”のポスターと
フェルメールをイメージしたという焼き菓子を渡し、展示の感想〜GEISAIの概況を報告。スジコン・焼ソバ・豚玉と頂いた。
嬉しそうに話を聞いて下さるお父さん、お母さんに只々感謝するばかりだった。

今にも雨が降りだしそうな空の下、ちょこちょこ歩き、お家にお邪魔し、来しなに買ってきた“ピオーネ大福”をみなで食べた。

ほろ酔いと満腹に加え、降り出した雨の音にえらく落ち着いてしまいながら談笑。テレビ画面では緑の芝生の上を馬たちが走り
抜けていた。

PM4:00 感謝、御礼申し上げた我々は、お母さんのお見送りを受けながら少し弱まった雨の中、頂いたお茶っ葉と奈良漬を抱え
駅へと歩き、再びJRと乗り継いで帰阪。雨上がりの路地を抜けて部屋に帰り、無事の到着の電話をした。

月並みではありますが、明日からまた頑張って行きたいと思います。
2008年9月22日(月)
秋の光が清々しい週明け月曜の北区の街を集金〜配達と奔走。無事任務を成し遂げた私は、営業所近くの定食屋に入り、
イワシ煮・わかめ酢・オクラ・ごはん(中)に味噌汁を頂き、毎月恒例のガラス清掃が待つ北浜の現場へと向かった。

実は、先月まで私とタッグを組んでいた“勘のいいオッサン”が、勘が良過ぎた事が災いし、今月15日をもって、遥か
遠い遠い、遠ーい現場へと左遷されてしまった為、当方、今月より再び単独での作業になってしまった。まぁこんな事は
どの職場でも別段、珍しい事では無いとはいえ、やはり胸に沸き起こるやるせなさを抱えつつ、小さくなる筈など無い
ガラスのエントランスと対峙、延々と透明度を引き出す作業を続けた。

PM5:00 本日の目標である外周の作業を完了。地下駐車場で道具を洗い、日の暮れかけた地上に這い上がると、自動ドアの
向こうから、一夏を越え、浅黒く日焼けしたガードのオッチャンが“ニコッ”と笑いながら敬礼してくれた。

即座に敬礼を返した俺は、疲れていたのか、寂しかったのか、背中のカバンから父親譲りの愛機“キャノン・AE-1”を
取り出し、夕暮れの車寄せに立つオッチャンに明るく光を捕らえてくれる50ミリのレンズを向けた。

ファインダー越しのオッチャンは、“こりゃチャンとせなアカン!”と、妙に姿勢を正して下さり、制服の“シャン”と
した質感と、夕暮れのアスファルトや植栽の緑と相まって、とても格好良かった。

快く応えて下さったオッチャンに再び敬礼。写真出来たら持って来ますよと御礼申し上げ、手を振り、土佐堀通りを西へ
漕ぎ出し、再び現れた夕日を眺めながら淀屋橋〜肥後橋と抜けてスーパー〜パン屋と巡って帰った。

今晩は、冷凍ごはんの手抜きバージョンに、アジの刺身、納豆、トマト、おひたしはチンゲン菜(88円!!)、味噌汁は、
今朝、わんぼる君が下準備まで済ませてくれたニン・カボ・大根で行きます。
「9/22」
第559話