「10/1」

第568話
不定期連載
BACK NUMBER
TOPへ
GALLERY
2008年10月1日(水)
3日続いた雨もようやく朝で止み、回復へ向かい始めた北区の空の下、配達業務に東奔西走〜任務完遂。

高く抜けた青空が拡がる中、いつになく構造的に見える街の建造物に遠近感を狂わせられながら、へらへらとペダル漕いで
スーパー〜パン屋と巡り、無事帰宅。

ベランダに堆積した衣類の山に洗濯を決意。洗濯機が掻き混ぜる水の音を聴きながら、キャベツの味噌汁作ってわんぼるランチと
頂いた。

PM4:00 鍋に完成した平子イワシの煮付けと干し終えた洗濯物を眺めながらコーヒーを入れ、画室へ移動。帳面を開きエスキース
作業の続きに入った。

PM7:00 散らかった道具を片付け、画室から脱出。AC/DCかけて納豆かき混ぜ、おひたしの大根葉を洗った。
2008年10月2日(木)
すがすがしい秋晴れとなった本日の大阪地方。配達業務に奔走し、任務完遂。スーパー〜八百屋と巡り無事帰還。

毎度のキャべ汁作って、わんぼるランチと頂き、晩の諸準備まで完了。長渕剛かけて画室へ入り、エスキース作業を開始した。

PM6:30 帳面上の画稿から割り出した寸法に、ベニヤ・角材を切断、無事接着まで完了し、掃除機かけて画室から脱出。
すっかり日の暮れたベランダから洗濯物を取り込んで、ニュース聞きながら畳んだ。

今晩は、199円で買ってきた石川産のツバスの刺身に、チンゲン菜のおひたし、納豆、味噌汁はニン・カボ・インゲン・椎茸で
行きます。
「10/2」

第569話
2008年10月3日(金)
穏やかな晴れの天気となった本日の大阪地方。あてがわれた任務を無事終了し、スーパー〜八百屋と巡り帰宅。

汗と排ガスにまみれた制服を洗濯しつつ、味噌汁作ってわんぼるランチと頂き、晩の諸準備まで完遂。
干し終えた洗濯物と、次々と種に変わり始めた萩の花を眺めながらコーヒー入れて画室へ移動。作業を開始した。

PM6:30 無事、キャンバスの作製まで完了し、画室から脱出。ニュースをつけて、おひたしのチンゲン菜を洗った。

今晩は、148円で買ってきた秋鮭のハラスを椎茸、ジャガイモ、タマネギと一緒にホイル焼きにします。
「10/3」

第570話
「10/4」

第571話
2008年10月4日(土)
PM1:40 北浜の現場・Pタイル洗浄および諸作業を無事成し遂げた私は、澄んだ空気の中、全ての構造物がスキッと影を伸ばす
街をすり抜け、高架下の本屋でわんぼる君と合流。

いつものパン屋でパスタランチを頂き、ヘラヘラと帰宅。洗濯〜シャワーと移行し、全身に纏ったおぞましい人間社会の汚泥
を洗い流し、ほうじ茶飲んで画室へ移動。とりあえず、キャンバス張りまで遂行し作業終了。

再び、靴下・ジーパンと穿き、PM4:30 わんぼる君と共に、京町堀のギャラリー ゼロさんへとチャリンコ乗って出掛けた。

本日は、オーナーの高森さんからのカスタマー・サーヴィスということで、来週から開催される高橋将貴さんの新作展の内覧会へ
のご招待を受けていたのだ。

東京から来阪された高橋さんを囲み、いつにも増してアットホームに花やいだ会場には、女性をテーマとした愛らしい塑像と
ペインティングが並んでいて、その一見穏やかにみえる作品からは、強い意志が“バシン”と心に届いて来て心地良かった。

高森さんが焼いた美味しいキッシュとココアケーキにワインを頂きながら、高橋さんの会話の切れ間をみた私は、軽い酔いにまかせ、
しゃべり過ぎたかな・・というぐらい語らい、作品とその人となりの魅力を楽しみました。

私的には、エレクトーンのペインティングと、カリフォルニア大学のTシャツを着たジーンズ姿の女性の塑像が“買いやな・・”
と思いました。が、未だZAZEN BOYSの新譜も入手出来てない私には、遠くて、かといって写真に撮らせて頂くのも失礼だわと、只々、
出会えた事に、そして高森さんに感謝するばかりの夜だった。

2008年10月5日(日)
わんぼる君共に丸一日休みとなった本日。空腹を堪えての二度寝を経て、日曜美術館見ながら、キャベツサラダ・トースト・柿に
昨日、高森さんから頂いたココアケーキといただき、食器洗い・掃除と分担〜完遂。ダイナソーJr かけて画室に入り、本日の目標
である下塗りの一発目まで遂行。

AM11:45 服を着替え、そぼ降る雨の中、電車に乗り込み万博公園へ。とりあえず、千里中央の駅構内の喫茶店でカツの乗ったハヤシ
ライスを食らい栄養補給。モノレールと乗り継ぎ、久方ぶりの万博公園に到着。

国立国際美術館が中之島に移転して以来、めっきりと来なくなってしまった万博公園だが、依然として絶大なインパクトで突き出した
太陽の塔にやっぱりガッツーン!!と興奮しながら、広場を抜けて大阪日本民芸館到着。

まずは、言わずと知れた近代日本の陶匠、濱田庄司氏の没後30年記念展を楽しみ、続いて向かいの国立民族博物館で開催中の特別展と
巡った。

“アジアとヨーロッパの肖像”と題された本展。古今東西の権力者〜一般庶民の肖像・風俗の記録に焦点をあて、構成された作品群は、
博物館のキュレーションとあって、美術史的観点とはまた違った表面の定着だけでなく、並びの面白さが感じられて楽しかった。

(楽しみにして来た東洲斎写楽の作品は残念ながら展示替えの為観れなかったが、歌川豊国による“芸者おたか”像も飄々として大変
魅力的だった。また、初めて観たアメリカ人版画家ヘレン・ハイドさんによる近代日本の浮世絵はとてもやさしい眼差しが伝わって来て、
私的には、おじぎして挨拶を交わす着物姿の少女の絵がとても愛らしくて良かった。
また、国立国際で何度か観ているアンディ・ウォーホールが、その並びのせいか、氏の作品に対する非情な態度が際立って感じられ、
結果だけが定着した表面はいつにもまして“バシーン!!”と来た。)

ひとしきり様々な作品を楽しみ、内心“もっと、もっと!!”と思いつつ、降り続ける雨の中帰路に就き、駅裏のジャスコで買い物して
帰った。

今晩は、冷凍ご飯にツバスを加えた味噌汁の手抜き料理で過ぎ行く日曜日に別れを告げようと思う。

「10/5」

第572話
2008年10月6日(月)
微かな雨で始まった週明け月曜の配達業務。曇天〜晴れ間、曇天と移行する天気の中、任務を完了し営業所へ帰還。

予定されていた営業所あげての大掃除大会に加わり、倉庫床面清掃に奮闘。みんなの思いが反映した床面に喜びひとしお、
ヘラヘラとペダル漕いで帰路に就き、スーパー〜パン屋・八百屋と巡り無事帰宅。

埃まみれの頭を洗い、わんぼるランチ〜晩の諸準備と敢行。本日から実制作開始となるキャンバスが待つ画室に喜び勇んで
入場した。

PM7:30 目標地点まで手は入れたものの、画面に漂う雲行きのあやしさに頭をもたげながらバケツ持って洗面台へ移動。憂鬱を
振り払うように道具を洗い、画室の電気を消して炊飯を開始。明日の行動計画を練り上げながら流し台にもたれ、おひたしの
ツルムラサキを洗った。

今晩は、100円で買ってきた北海道産・生サンマを趣向を変えて、ししとう・椎茸と一緒にホイル焼きにしてみようと思う。
上手く行く事を願う!!
「10/6」

第573話