「10/26」

第593話
不定期連載
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2008年10月26日(日)
PM1:20 本日のビル清掃、大淀の現場・Pタイル洗浄作業を終了。

止みそうで止まない雨の中、ペダル漕ぎ出し、地元商店街でわんぼる君と合流。ポツンと開いていた店で、キャベツとベーコンの
パスタを食らい、ヘロヘロと帰宅。

晩の諸準備を進めるわんぼる君を横目にベランダに赴き、雨と洗浄液が浸み込んだ作業着を洗濯した。

ひとまずの任務の終え、ほうじ茶とみかんで一休みし、再び外出。雲が切れ始めた空の下、チャリンコ漕いでコンビニ〜図書館と
巡り、過ぎて行く日曜を見送った。
2008年10月27日(月)
澄んだ空気にきれいな光が差した週明け月曜の大阪地方。少し下がった気温が心地良い街の中、配達に勤しみ任務完了。

毎度の定食屋に入り、カキフライ(!)・野菜サラダ・中ライス・味噌汁食らって元気注入。ペダル踏み込み、恒例のガラス清掃が待つ
北浜の現場へと向かった。

PM4:00 雲の切れ間から現れた眩しい西日を受けながら、予定していたガラスのエントランス外周の作業を完了。明日の作業への
意気込みを胸に、地下へと潜り道具を洗った。

PM4:30 チャリの鍵を開け、すっかり日の翳ってしまった街をすり抜けスーパーへ。今晩は、有難い事にわんぼる君がカレーを作って
くれているので野菜だけ買って帰った。

帰り道、どんどん青みを増して行く空の下、いつにも増して透明に映る街の明かりは、さびしさを伴いつつも美しかった。
「10/27」

第594話
2008年10月28日(火)
引き続き冷えた空気に澄んだ光が輝いた本日の大阪地方。配達業務を終え、残りのガラス清掃が待つ北浜へ。

今日は、いつもの定食屋から気分を変え、環状線沿いの麺類に主軸を置いていると思しき食堂に入店。半ば心を決めつつも、暫し
品書きを楽しみ、“550円”という価格とゲストの“コロッケ”の表記に惹かれ“うどん定食”を注文した。

その値段から“すうどん”を覚悟していた私だったが、どんぶりの中には、出し巻き玉子とコブがホヨホヨと浮かんでいて、
コロッケは揚げ立て、ご飯はバラ寿司で、そこにポテトサラダまで付いていた。

寿司飯とコロッケの相性の良さに感動しながらうどんをすすり、充実の一時を過ごした私は、美味しかったっす!!と店を出て、ガッと
上がった体温でペダル漕いで北浜に到着。

応援に駆けつけて下さった社員の方の後押しを受けながら、エントランス内部のガラス面と格闘した。

PM4:30 無事、内外共にシャープな輝きを取り戻したエントランスから西日に透ける街路樹を眺め、喜び一入、チャリの鍵を開け、
風が冷えてきた街の中、スーパー目指して漕ぎ出した。

今晩も、わんぼるカレーの恩恵に授かります!!
「10/28」

第595話
2008年10月29日(水)
冷えた空気に朝焼けが心地良かった今朝の大阪地方。動きを止めると寒いくらいの街の中、配達に勤しみ、スーパー〜パン屋と
巡って帰宅。

丸岡さんが伝えるニュースを聞きながら、晩の諸準備と並行してキャベツの味噌汁を作り、二日前の“だんだん”見ながら、
わんぼるランチと共に完食。

片付けを済ませ、再びジャンバーに袖を通した私は、先日完成した受注作品(何とも嬉しい事に我が運送会社の所長からのマジな依頼!!)
に額装を施して頂くべく、チャリンコ漕いで京町堀の高森さんの所へと向かった。

お茶を頂きながら、世情を嘆き、早くも暗くなって行く窓の外の風景に気持ちを急かされながら、すんませんがお願いしますと
ジャンバー羽織り、ペダル踏み込んで帰路に就いた。(帰り道、八百屋に寄って、買い忘れていたミカンとスダチを買って帰った。)

今晩は、298円で買ってきた高知産の丸アジの刺身に、納豆、チンゲン菜のおひたし、味噌汁はニンジン・カボチャにインゲン・
エリンギで行きます。
「10/29」

第596話
2008年10月30日(木)
このところの冷え込みから、ついに手袋をして出勤した今朝の私。あてがわれたイレギュラーな任務にあたふたと翻弄されながら
北区の街を奔走し、何とか無事に任務完了。スーパー〜八百屋と巡り帰宅した。

暗さが増して行く秋の空気にシンクロし過ぎな感のある“ZAZEN BOYS”を聴きながら、晩の諸準備と並行してわんぼるランチを用意。
二日前の“だんだん”を再生し、画面に展開される“花むら”の内部構造にグッと集中力を持って行かれながら、黙々と頂いた。

片付けを済ませ、時計と光の角度を確認した私は、本来予定していた作業を先送りする形で、リュックを背負い、チャリンコ漕いで、
頭の中に引っ掛かっている昨日観た風景を再度確かめに行った。

昨日と同じ状況など二度とある訳が無いが、カメラを構えた私は、レンズを通して伝えられるその風景の構成要素と、射し込む光の
温度と角度、そして、それらが脳内に引き起こす覚醒についての考察と記録に暫し耽った。

が、途中、前々から調子の悪かった愛機“AE-1”が、シャッターは切れるものの、絞りとミラーの戻りがいよいよ悪くなってしまった。
こりゃ、暫く休んで貰った方がええなと、梅田のマイスターの所へ赴き、修理を依託。カメラの無い寂しさを感じながら、大きな
グラデーションを描く夕空の下、チャリ漕いで帰った。
「10/30」

第597話
2008年10月31日(金)
灰色の雲に覆われた肌寒い天気となった本日の大阪地方。いつもの如く、勤労〜買い物・家事・食事と無事に成し遂げた私は、
そわそわとした気持ちを抑えつつ、間も無く訪れる事になっているお客様を迎えるべく、失礼の無い程度に部屋を掃除した。

何と、本日は、わんぼる君の古くからの知り合いの方が、驚いた事に我が作品を購入したいとおっしゃって下さり、やりとりの
結果、当UJPを訪れて下さる事になったのだ。

レッド・ツェッペリンをかけ、高まる気持ちを楽しみながらプレゼンテーション・ルーム(居間)に所望されている作品を中心に
新旧おりまぜて並べ、ちゃぶ台の上には小立体、座布団脇にファイルを配し、コーヒー抽出器具〜菓子と用意した。

PM4:30 お客様到着。マンション下に降り、ご挨拶(私が、お会いするのは初めて) 。とりあえず、助手席に乗り、最寄りのタイムズ
へ。お話を伺い馴染みつつ駐車に至り、我がUJPへとご案内した。

まずは、所望されている作品を観て頂き、手元にある新旧作品〜ファイルへ。素材・技法・製作意図についての質問に、日本の風土を
ポップアート史に見合わせながら、シリアスになり過ぎない様バランスをとって制作していますと返答。あれやこれやと作品の提示〜
談議を続けた結果、ついに当方、シッポをつかまれてしまったか、この中で一番“私らしい作品”を買いたいとおっしゃって下さり、
“これにする!”と下された選択にドキリ・・!! とさせられながら商談成立へと至った。

梱包を終えた作品を小脇に抱え、すっかり暗くなった中、颯爽と帰路に就くお客様をお見送りし、熱戦が繰り広げられた部屋に戻った
私は、久しぶりに“LEO今井”かけて、充実の一時を反芻。部屋を片付け、おひたしの小松菜を洗った。

今晩は、北海道産の秋鮭を網で焼きます!!
「10/31」

第598話