「11/12」
第610話
不定期連載
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2008年11月12日(水)
青白い空に蒼灰色の雲が一直線に伸びた今朝の大阪地方。快晴の予感にざわつきながらペダル踏み込んで出勤した私は、眩しい光が
散らばった街の中、配達業務に勤しみ、スーパー〜八百屋と巡って帰宅。

晩の諸準備〜“だんだん観ながらわんぼるランチ”と順調に移行し、作業に向けてのテンションを高めつつ茶碗を片付けコーヒーを抽出。
画室に鎮座する画面をチラ見し、本日の行動計画を再確認、いざ作業へと臨んだ。

PM6:30 “恥ずかしくたっていいじゃない・・!!”と画面を前に呟き、画室を退出。“少年ナイフ”をシャンシャン鳴り響かせて、
おひたしの小松菜を洗った。

今晩は、“シュッピーン!!”と鮮やかに輝く高知産ウルメイワシ・198円を、玉ネギ、パセリと共にホイル焼きにしようと思う。
2008年11月13日(木)
濃紺〜オレンジのグラデーションが美しく映えた今朝の大阪地方。暖かくなった街の中、配達に勤しみ、買い物済ませて帰宅。

順調なペースで諸家事を終え、わんぼるランチへと移行。無事、本日分の“だんだん”まで見届け、テープを停止。花雪さん姉さんの
言葉を反芻しながら茶碗を洗った私は、画室で待つ画面に作業工程の理想を投影しつつ、コーヒーを抽出。いざ、画室へと向かった。

PM7:00 酸欠気味の頭に対処すべく、大きく窓を開けた私は、“ZAZEN BOYS 4”(8曲目)かけて画室に終業を告知。濁りまくったバケツ
と筆を洗い、ニュースをつけて、おひたしと味噌汁に使えるワ!と思って買って来た葉付きのカブ(3個 98円)を洗った。

今晩は、サンマの塩焼きです。
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第612話
2008年11月14日(金)
昨日に引き続き、暖かい陽射しに見舞われた本日の大阪地方。軽い汗バミを伴いながら配達に勤しみ、任務完了。

わんぼる君が仕事休みの為、本日買い物免除となった私は、“ジョン・コルトレーン”を口ずさみながらいつものスーパーを通過。
黄色い光が射す路地を抜けてヘラヘラと家へ帰った。

一週間の汚れを吸い込んだ制服を洗濯しつつ、わんぼる君と共に録画していた“だんだん”観ながら、ライブ版のランチ(豚の生姜焼き・
水菜のおひたしにワカメの味噌汁) を有難く頂き、コーヒーを抽出。“アキレス最後の戦い”の戦闘的なリズムに乗せてカフェインを体に
まわし、画室へ入場。予定の作業に着手した。

PM4:25 不意に画面が完成の空気を醸し始めたのを察知した私は、ひとまず筆を置き、現況を確認。途中と思われていた箇所も、作品として
同化していたので、勇気を持って完成とし、“ZAZEN BOYS”1st・12曲目かけて、ヤマを越えた部屋の空気を祝福。 わんぼる君に借りて
いるニコンFM2で記念撮影し、道具を片付け、ほうじ茶を入れた。

今晩は、わんぼる君謹製のおでんを頂きます・・・。
2008年11月15日(土)
わんぼる君共に、各々出勤となった本日。

PM1:00 北浜の現場地下・社員食堂床面〜フィルター洗浄とあてがわれた任務を完了。帰り支度を終え、外部階段の扉を開けた私は、
予報に反して射している目の前の明るい光に疲労を解放、休日特有の穏やかな空気に包まれた街の中、西へ向かってヘラヘラとペダルを
漕ぎ出した。

何となくカレー(普通の日本のやつ)が食いたいと思いつつも見合った店を見つけられないまま肥後橋の交差点〜商店街を通過。
ランチサービスの看板を掲げたインド料理屋に目が留まり、値段を確認、700円のセット(ナン・カレー・ライス・サラダ) があるやん!と
入店を決意した。

土曜日のせいか、客は俺一人やったが、愛想のいい瞳の大きな褐色のインド人(?)兄チャンに通された店内は、明るい自然光が心地良く、
俺は一人テーブル席に腰掛け、国籍不明(多分インド)のBGMと、インド装飾に紛れて飾られた“えべっさん”にほくそ笑みながら“Bセット”
の到着を待った。

暫くすると、褐色の兄チャンが“それ、ハミ出し過ぎやろ!!”なナンを載せた銀のプレートを持って現れた。“デ、デカいっすね・・”と
驚いている私に褐色の兄チャンは“デッカイでちゅか?”とキュッと笑いかけるので、思わず俺は写真が撮りたくなった。

デカ過ぎのナンのせいでカレーの配分を誤った私は、終盤、カレーを枯渇させてしまい、ライスをナンにのせて頂く歯目になってしまったが、
不思議と悪い気はしなかった。帰りがけ、店先の看板を見ると、平日のBセットは790円でナン食べ放題とのことだった・・。
ナン好きの方はゼヒ!!

こうして、ふんわりと満たされた私は、京町堀のギャラリーゼロさんに立ち寄り、高橋友さんの展示を観覧。毎度の美術談議を経て、
図書館〜八百屋と巡って帰宅した。

(図書館ではジャズコーナーを巡り、訳も分らずビル・エヴァンス、マイルス・デイヴィス、キース・ジャレット、ギル・エヴァンスの
CDと、寺島靖国さんの本を借りてきた。寺島さんの本はジャズの話はさっぱり分らんが、そこに至るまでのどーでもいい話が面白くて
素敵やと思って借りた。)

今晩は、わんぼる君謹製のおでんの恩恵に授かります・・!! (おひたしはシロナで行きます。)
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第614話
2008年11月16日(日)
そぼ降る冷たい雨で始まった本日の大阪地方。PM0:00 江坂の現場・床面洗浄作業を終えた私は、雨上がり薄灰色の空の下、
明るみを帯び始めた空気に疲労を解き放ち、裏通り歩いて駅へと向かった。

梅田のBOOK1stでわんぼる君と落ち合い、暫しの立ち読みを経て、昼メシどーしょーとホワイティを闊歩。バラエティに富んだ
定食メニューを展開していたうどん屋に入店を決め、わんぼる君は“赤味噌うどん定食”、私は“チャンポン定食”を喰らった。

あったかな麺と汁に違和感なく満たされた我々は、雑多な地下街をすり抜け、わんぼる君希望のGAREへと向かった。

途中、私の懇願により、2ビルの中古レコード屋〜タワレコと覗かせて頂き、うろ覚えのジャズ演奏家達のジャケット鑑賞を楽しんだ。
(とりわけビル・エヴァンスのジャケットが美しく感じられ、暫しの間眺めたが、この一見静謐な、過剰に透明度の高い趣向はひょっと
して薬物のせいじゃなかろうかと思うと、シリアスな恐怖が心に影を落としてしまった。)

各々目的を果たした我々は、阪神改札脇の喫茶店にてスペシャリティ・コーヒーで一息つき、ホームタウンへ帰着。
スーパー〜パン屋と巡り家に帰り、“AC/DC”かけて気分一新、ベランダに出て作業着を洗い、ほうじ茶入れてもう一息ついた。

今晩は、ビンチョウマグロ(解凍・378円)の刺身に、気持ち程度残っている“わんぼるおでん”、水菜のおひたしで、過ぎ行く日曜を
明るく見送りたいです。

追伸:我が家にある“AC/DC”のアルバムは、実のところ“HIGH VOLTAGE”と“LET THER BE ROCK”の2枚だけですが、30年以上も前の
   音なのに何回聴いても飽きることがなく、歳を追うごとに輝いて聴こえるので本当に重宝しています。明るい悪魔やと思います。
   ・・・感謝!!
「11/17」
第615話
2008年11月17日(月)
明るい光が射した週明け月曜の北区の街。土日を経て処理能力が落ちてしまった頭を目の前の任務で修正しつつ、配達に勤しみ、
買い物済まして無事帰宅。

晩の諸準備〜わんぼるランチと移行し、毎度の“だんだん”見届けカフェインを抽出。現時点で出来上がっている作品を画室に並べ、
8割方決まっている次回作の画稿を今一度詰めた。

PM6:30 しょうもない落書きにまで派生してしまった帳面を閉じ、筆記具片付け台所へ移動。図書館で借りてきた“キース・ジャレット”
に耳を傾けながら、3本128円で買って来た葉付きのカブを洗浄。アダルトな旋律に促され、外科医の様な面持ちで実と葉を切り分け、
納豆を掻き混ぜた。

今晩は、佐賀産の丸アジの刺身に、カブ菜のおひたし、味噌汁はニンジン・カボチャ・しいたけ・カブで行きます。