「11/18」
第616話
不定期連載
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2008年11月18日(火)
冷たい風に枯れ葉が舞った本日の大阪地方。首をすぼめて配達に勤しみ、任務完遂。営業所近くの定食屋で昼メシ(オムそば・白菜漬け・
ごはん中・味噌汁)を食らった私は、地元駅前にチャリを駐め、先日我が作品をご購入して下さった松屋町のカメラマンさんの所へ向かう
べく地下鉄へと乗り込んだ。

何でも、カメラマンさんの知り合いの方が一風変わったレンタルスペースを始めたので、来年の1〜3月の間に展示をやってみないかと
大変有難いお誘いを頂いたのだ。来年は、大阪でも展示をやりたいと内々に、貸し画廊を巡っていた矢先のお誘いとあり、時期的には
少々ハードではあるが、まずは、担当の方とお会いして、そのスペースを見せて頂いてから考えようと、私は(半ばヤル気満々で)、電車
に揺られた。

PM2:00 松屋町駅1番出口でカメラマンさんと合流。“寒いっすね”と語らいつつ案内を受けながら東横堀川を渡り、目的地到着。

南船場に位置するマンション2階にあるそのスペースは“Vintage Wood Gallery BULLET”との看板が掲げられていて、ゴツい木製の扉を
開けると、そこは、ウエスタン・ランドを思わせるオールド・アメリカンの古材で構成されたヴィンテージ・ウッドのショールームだった。

電話で伺ったお話から、一筋縄でない事は何となく覚悟はしていたものの、こんな空間が待っていたとは・・!!

ひるみがちな心とは裏腹に、この空間の特色を生かしながら、如何にして短い準備期間で一つのベクトルを持った展示を成立させる事が
出来るか・・と沈思黙考し、このお題、挑まねば男が廃るとフツフツと沸きあがる闘志と共に心に浮かび始めた考えに“よっしゃ!”と
展示を決意。コーヒーを頂き、携帯でスペースを撮影させて頂いた。

(見学中、店内のスピーカーから“マイルス・デイヴィス”の狂ったサウンドが鳴り響き続けていた事も、この決断に無関係では無かった
と思う。)

PM4:00 大方の日取りと概要を話し合い、よろしくお願いします!!と“Vintage Wood Gallery”を後にした私は、ホームタウンへと帰着。

すっかり冬の匂いになってしまった冷たい風の中、スーパー〜八百屋と巡り家に帰り、思いついた考えを帳面に描きつけ、おひたしの水菜
を洗った。
2008年11月19日(水)
カキンと冷えた本日の大阪地方。街路樹の黄色い葉が硬質な光に透けた北区の街の中、配達業務に奔走し、任務完了。

毎度の如くスーパー〜八百屋と巡り、その足で暫しスケッチに勤しみ帰宅。

昨晩から本格的に活動を開始したクリーム色のボディが愛らしい大阪ガスのストーブに火を点け、少しほっとした気分で、晩の諸準備〜
“だんだん観ながらわんぼるランチ”へと移行。ちゃぶ台上の味噌汁が冷めるのが早くなったなぁと思いつつ、二人の演技に感服。
無事、ドラマの続きと栄養を身体に回し、398円で買って来たカラスカレイの煮付けまで完成させて画室に入った。

PM6:30 目標のパネル〜キャンバスの作製まで完了し、画室を脱出。ニュース聞きながら、味噌汁の鍋に椎茸・白菜を投入し、おひたし
のチンゲン菜を洗った。

追伸:今日も作業の節目等、何かにつけ、図書館で借りてきた“キース・ジャレット”をかけていました。“オール・オブ・ユー”と
   いう二枚組みのライブ盤なのですが、一枚目最後の曲、“サン・プレイヤー”の深く潜行して行く様なリズムと旋律は圧巻で、
   観客の歓声でCDが止まり、部屋に静寂が訪れると、何故か無性に“ZAZEN BOYS”が聴たくなります。結局、向井氏の才能には
   やられっ放しです・・。がんばろ・・俺。
「11/19」
第617話
第618話
2008年11月20日(木)
カキンコキンに冷えた本日の大阪地方。寒さに縮こまっとったら怪我しそうやと、気持ちアクション過剰で配達に勤しみ、買い物
済まして無事帰宅。

アンプリファーの電源を入れ“キース・ジャレット”聴きながら、毎度のキャベツの味噌汁を作り、“だんだん観ながらわんぼるランチ”
へと移行。労働で失われた虚構と栄養を充填し、いざ画室へと入った。

PM5:00 予定していたキャンバス張り〜下地の一発目まで塗り終え、画室を脱出。再び、ジーパン履いて夕暮れの町に飛び出した。

今晩は、いつも撮影でお世話になっている浪速区のスタジオPixさんからラーメン晩餐会のお誘いを受けているのだ。
何でも、弁天町にあるとんこつラーメンで、かなりリアルな九州の味がするらしい・・。楽しみであります!!
「11/20」
第619話
2008年11月21日(金)
少し寒さが緩んだように思えた今朝の大阪地方。が、途中“聞いて無いよー!!”な雨に見舞われ、結局気温は下降。しょうがないわと
配達〜買い物と任務をこなし、無事帰宅。

順調なペースで毎度の諸準備を終え、わんぼるランチへと移行。が、私、昨日、ビデオデッキのコンセントを、ホットカーペットと
差し替えていたのを忘れていて、“だんだん”を録画しそこねてしまった。

サリーミュージックの石橋さんの動向が気になって悔やまれたが、やり切れなさを押しやって“お元気ですか日本列島”を観覧。
黙々と頂き、晩のサバ煮作り〜暫しの昼寝を経て、画室へと入った。

PM5:30 本日の目標地点まで手を入れ、台所へ移動。おひたしの水菜洗ってザルに上げ、真っ暗なベランダから洗濯物を取り込んだ。


追伸:昨日、Pixさんからご馳走になった弁天町“博多っ娘”のラーメン。どことなく長谷川法世さんの漫画をほうふつさせる屋号の
   せいか、寒さのせいか・・食べる前から少し切なくなって臨んだ久しぶりのとんこつラーメンは、懐かしくて、何故か小倉の
   “銀天街”を思い出しました。どんぶりの中から麺を一生懸命引き上げながら、しょうもない高校時代の会話や、電停の風景が
   甦ってきて、人間の脳ミソって、いつまでも思い出が残っとるもんやなぁって思いました。
   
   
今晩は、心斎橋の清掃現場が夜間作業となっている。寒いが頑張って行きたい!!
「11/21」
第620話
「11/22」
2008年11月22日(土)
AM8:50 グォーッと起き上がり、わんぼる君と共に“だんだん”(録画)観ながら朝メシ食らい、掃除〜洗濯と分担。
諸業務成し遂げ、コーヒー入れて画室に入室。作業を開始した。

PM1:00 ひとまず午前中の目標地点まで到達。ニットキャップかぶり、わんぼる君と共に、下の食堂へメシ食いに行った。

ランチサービスのトンカツ定食650円を食らい、心斎橋へ買い物に行くというわんぼる君と別れ、八百屋〜図書館と一巡。音楽ビデオの
コーナーで、“偉大なるジャズの歴史”(1994 米 出演:デューク・エリントン、ルイ・アームストロング、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン)
という鼻血の出そうなビデオを発見。喜び勇んで貸借、暫しの逃避から、画業が待つ我が家へと帰った。

とりあえず晩の米研ぎと味噌汁の鍋にダシだけ漬けて、作業再開。我が意図に従い、画面に絵の具を塗りたくった。

PM4:00 当初の計画プラス思いつきの珍技を舞い、作品完成。 コーヒーを入れ、買い物から帰宅したわんぼる君と一休みし“ZAZEN BOYS”
聴きながら道具を片付けた。

今晩は、なかなかのキラメキを放ったツバスの短冊が手に入ったとのこと。おひたしは98円で買って来た奈良産のからし菜で行きます。


追伸:昨夜、夢の中で、ローソンに入るとレジに制服を着た立花隆氏がいた。驚いた私は“立花隆さんですよね!?”と尋ねると
   “天璋院ローソンです。”と答え、握手して下さった。夢とはいえ嬉しかった。
第621話
「11/23」
2008年11月23日(日)
丸一日休みとなった本日、まずはニョロニョロとエスキースに勤しみ一段落。朝メシ〜日曜美術館と移行し、片付け・掃除と完了。

昨日、地元の図書館で借りてきたビデオ“偉大なるジャズの歴史”に感銘を受けた私は、(特にマイルス・デイビス〜ジョン・コルト
レーン登場と空気が一変して行く一連の流れは衝撃やった・・。)中央図書館行かん?とわんぼる君を誘い、チャリで出発。
明るい街に漕ぎ出した。

PM12:30 残念ながらマイルス・デイビスのCDは一枚もなかったが、(楽しみが先送り出来る喜びが残って嬉しくもあった。)
“ジョン・コルトレーンの世界”という恐ろしいビデオと、先日、Pixさんから“国宝級のライターやで”と指南を受けた植草甚一さん
のエッセーを貸借。鼻息荒めで図書館を後にした。

昼メシは久しぶりに図書館近くの“北極星”でオムライスを頂き、散歩がてら“なんばHatch”まで周遊。スーパー寄って帰宅した。

PM3:00 ほうじ茶とミカンで一息ついて画室に入場。ベニヤ板引っ張り出して作業開始。

PM6:30 パネル〜キャンバスの作製まで完了し画室を脱出。台所に立つわんぼる君の援護にまわった。

今晩は、ニン・カボ・椎茸・セロリ・ブロッコリーに282円で買って来た秋鮭のハラスを加えたゴージャス汁に、納豆、おひたしは
チンゲン菜で行きます。