「北の空気」

2007年7月3日(火)
13:30 運送屋終わって帰宅。
わんぼるランチを頂き、はと麦茶飲んで、作業開始。
先日、作ったパネルのベニヤ面のカドにペーパーをかけ、
キャンバスにやさしい状態に仕上げた。
16:30 作業終了し、コーヒーを飲み、身支度をした。

本日、かの北の地より、ブルーハーブ御一行様が大阪におみえになっているのである。

私、記録メディアによる情報での体験しか無く、
実際に、あの暗闇に足を踏み入れるのは初めてである。

夕方の町、イメージを膨らませながら駅まで歩いた。
普段と何ら変わらない地下鉄に乗り込み、心斎橋へと向かったのでした。


7/4 AM4:45
いつもの様に目覚ましを止め起床。
台所に向かい、ヤカンを火にかけた。
頭の中には、昨日のきれいなブァイブレイションがやさしい思い出となって
胸の中に拡がっていた。
俺は、小さな音量でニュースを聞きながら、キャベツの葉をめくり、
今日一日の健康を願った。
第115話
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不定期連載
「思い出から今へ」

2007年7月4日(水)
昨日の感動も、思い出へと変わってしまい、それでも頭の中に流れ続ける
言葉と音の中、目の前の大切な自分の生活に復帰。
運送業務に勤しみ、スーパーに向かい必要な食べ物を購入し自転車のカゴに
載せ帰宅。

わんぼる君が作ってくれていた昼飯を温め、いただいた。

晩飯の味噌汁のダシまでとって、半年に一度の矯正歯科の検診に梅田へ向かった。
(私、以前、特異な歯並びから、ひどい顎関節症と肩こりだった。矯正器具は、1年半前
に外れた。お陰さまで、尋常で無く磨り減った奥歯もどうにか、もう少しは持ち堪えて
くれそうです。お互いがんばろう・・我が肉体よ!!)

検査は問題無く終了。良質で安価な歯ブラシをまとめ買いし帰路についた。
(6本買った。もう少し買えば良かったかな・・。)

部屋に帰り、パネルにキャンバスを張った。
夏はちょっとした動作で汗が滲む。

19:30 完成した2枚の真っ白な変形キャンバスをにらみ、これから描く絵が
エキサイティングな旅となることを楽しみにして、立てかけたキャンバスの
部屋の電気を消し、台所へ向かった。
第116話
「京町堀からホルモン焼きへ」

2007年7月5日(木)
運送業務からスーパーと任務をこなし無事帰宅。
わんぼるランチを食卓に並べ、味噌汁をつくり冷凍ご飯を温める。
ザ・ワイドを中心にチャンネルを変え続けるうちに食い終わった。

本日の作業に入る。昨日張ったキャンバスにリキテックスの白を
バニーコーポレーションのブラシを用いて塗っていく。
ビル清掃のワックス塗りの修練がこの画面上に結集するのだ。

無事に塗り終え、ブラシを丁寧に根元まで洗いベランダでビュンと水気を
払う。薄汚れたコンクリート地に飛沫がストロークを描く。
OKである。

17:20 京町堀のギャラリーゼロで開催中の高橋将貴展を観にチャリンコで
夕方の町に出た。

高橋将貴展、良かったです。私はつかみどころの無いところが魅力に思いました。
並んだ実物の前に立つと何故か若干の切なさを伴いながら笑いが出てくるのでした・・。

20:30 ゼロの高森さんと仕事を終えやって来たわんぼる君の三人でチャリンコで近所の安くて
うまいホルモン屋に行った。
酎ハイ倶楽部のロゴが入ったグラスが、100円のキャベツやなんかと共に我々の気持ちを自由に
してくれました。ラッキョウやトマト食って、ホルモンセット一皿焼いてキムチチゲへと移行しました。
ホルモンの入った夏のキムチチゲ。豆腐・キャベツを追加し、うどん玉、そして最後はごはん
を入れました。熱くて辛くて甘いカレーの様だった。
満腹三人で8,040円の会計を済ませ、ほろ酔いの我々は、とめていたチャリンコ脇で店の
ホルモンくさい換気扇の風を浴びながら笑いながらチャリのカギを開け、家へと帰ったのでした。
第117話
「曇り空のせいか」

2007年7月6日(金)
毎日のパターンで運送業務〜食料の調達を済ませ帰宅。
ベランダで持ち帰った制服を手に、洗濯層にドボドボと溜まっていく水と汚れた裾を
呆然と眺めた。曇り空のせいか、1週間の達成感を感じなかった。

はと麦茶を飲み、昼食を終わりとし、立ち上がり茶碗を洗った。
一段落して、昨日、高森さんのところで手に入れた高橋将貴さんのマンガ小冊子の
ページをまためくった。
3話入っていて、どの話も主人公の乾いた孤独感が心地よいさびしさを誘うのでした。
しばし読んで、ため息を着いて、コーヒーをいれた。

そして、個人的な発送荷物を抱え、最寄りの我が運送会社の営業所へ出掛けた。
帰りがけ、近道を見つけた。今度、わんぼる君に教えようと思う。
第118話
「ジュースの季節」

2007年7月7日(土)
ビル清掃 まずは、北浜の現場で階段洗浄作業を終え、内平野町の現場へ。
外部階段およびベランダ〜各階Pタイル洗浄。大粒の汗が作業服に染みていった。
15:30任務完了。現場近くの自販機で、パイナップルジュースを買った。
あまり売れ無いのか、かなり冷えていて大量の水滴がついた。
控え室で一休みして、Tシャツを着替えて北浜を後にした。

リュックに入っていた歯磨きガムを噛み、土佐堀通りを西へチャリを漕いだ。
高架下でハンドルにうなだれて信号待ちしていると、足元に見かけない感じの
ぶどうジュースの空き缶が、高架の脇から射し込んでくる光を受けて輝いていた。
疲労に覆われていた気分が不思議と新鮮なものに変わった。
第119話