不定期連載
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「週のはじまり」

2007年7月9日(月)
今朝、配達中に横断歩道の信号待ちをしていると、キャンペーンガールが
オロナミンCを配っていた。
制服で就業中の私にとって、毎度、その類のイベントは無関係である。
が、そのとき、キャンペーンのおネェちゃんのカゴにビンを補給する職務に
就いていた兄ちゃんが、俺の前にすっとビンを差し出してきた。
俺は、ハッとして顔をあげると、兄ちゃんの目が、“お前も飲んでくれよ・・!”
と言っていた。
心に響いた。礼を言い受け取った。

仕事を終え、スーパー寄って帰宅。
わんぼるランチをいただき、絵画制作作業に入った。
エスキースや写真を広げ、白いキャンバスに下描きをしていった。
途中、ビル清掃の親方から電話が鳴り、仕事かと思うと、飲み会のお誘いだった。
いつの間にか、CDが止まっていた。大方のアタリがついたので、時計を見やり
ネスカフェいれて、晩飯の準備を開始した。

第121話
BACK NUMBER
「俺の現状」

2007年7月8日(日)
昨晩は、蒸し暑さに加え、蚊の来襲で睡眠に集中できないまま時間は過ぎ
AM3:40 目覚まし時計は鳴り始めた。
俺の新しい一日の始まりである。・・来るなら来いである。

本日も北浜の現場、Pタイル洗浄であった。
皆、昨日からの疲れか言葉数少なく動いた。

12:30 作業完了。わんぼる氏と落ち合い、地元の高架下のそば屋へ行った。
私はカツ丼を頼んだ。瓶ビールも注文し、二人で昼間から乾杯とした。

疲労とほろ酔い状態で家に帰り、思いついたアイデアをエスキース帳に描きつけた。
最高の気分であったが、冷静になってみると、またしても、どこかで観た画像のツギハギ
である事に気付いた。

孤独の闇に飛び込むことを恐れ、安直な成功(労働からの解放や金だろうか・・)
を求めている自分の姿が見えてきた。

部屋の窓
を開け、掃除機をかけた。
第120話
「俺の現実」

2007年7月10日(火)
雨と集金日という最悪なコンビで始まった業務も、さほどひどい仕打ちに遭う
事もなく終える事ができ、いつものパターンで帰宅。
雨もきれた様なので、少しだけ洗濯し、わんぼる君作のランチをありがたく
いただいた。

はと麦茶飲んで、作業開始し、着彩に入った。
いつものごとく、自分のイメージが大した事無い現実が、憂いとなって襲って
きたが負ける訳にはいかなかった。

18:20 ニュースをつけると、舞妓さんが祇園祭のPRをしていた。
俺は、台所に立ち、つるむらさきを水で洗った。
第122話
「オイラ勝てるか?」

2007年7月11日(水)
昨日と同様、小雨の天候のなか、運送業務を終え、買い物済まして帰宅。
わんぼるランチをいいただき、15分タイマーをかけて昼寝をした。

ピコピコを止め、天井を眺めながら、昨日の調子では負け試合となる気配の作品の
対策を練り、起き上がって作業に就いた。
気持ちが負けてなければ大丈夫である。現状を結果が上回る様、行動を選択しよう。

18:30 バケツの水を捨て、筆を洗った。CDをかけかえ、台所に向かい、
ゴーヤのわたを取った。南瓜の味噌汁に入れようと思っている。
第123話
「複雑な心境」

2007年7月12日(木)
平常通り、諸任務を終え帰宅。とりあえず、雨が上がっているので
少しだけ洗濯をした。
わんぼるランチをいただいてから、梅田のチケット屋へ向かった。

今度の日曜日は、実家(福岡県北九州市)で、父方の祖母の三回忌の法要があるのです。
家へ帰るのは、その祖母の葬式以来である。
かなしくも、記憶の中の存在となってしまった祖母に会える様で嬉しい反面、
しばらく振りの両親に会うのは、お互い、過ぎていく時間を目の当たりにする様で
複雑な心境であるが、頑張って帰ろうと思う。
(祖母の葬式の手伝いもしてくれた、わんぼる君も一緒に帰ります。)

チケット屋から、みどりの窓口に向かい、小倉までの往復の新幹線を予約した。
続いて、画材屋のセールのハガキが来ていたので、ここぞとばかりに、
エスキース帳・ジェッソ・チタニウムホワイト・紙パレットを購入した。

帰りがけ、駅裏のジャスコに寄り、昼間、買い忘れたきゅうりを買った。
第124話