「本日の作業報告」

第282話
不定期連載
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2007年12月18日(火)
今日も身にしみる寒さとをなった北区の街を配送業務に奔走し、無事任務を終えた私は、
毎度の如くスーパーに寄って帰宅した。

わんぼるランチを頂き、晩の味噌汁の下準備まで終えて、制作作業に入った。
今日は、昨日購入してきたSRを使っての作業に入りたいところだったが、年明けの展示準備の
事情から、急遽、次に予定していた作品を先に作る事にした。エスキスは以前やっていたので、
寸法を決定し、とりあえず、パネル用のベニヤ・角材の切断〜接着までやった。

道具を片付け、BGMをZAZEN BOYSからテレビのニュースに移行し、洗濯物を取り込み、晩メシの
準備を開始した。今日は、サバを味噌汁(ニンジン・さつま芋・白菜)に入れた。
おろした生姜と酒、ネギを多めに入れたわけの分からん物になったが、私的には、旨いはずだ。
おひたしは、小松菜です。
「12/19」

第283話
2007年12月19日(水)
配達業務〜晩の買い物まで終えた私は、無事、我が家へ帰還し、感謝と共にわんぼるランチを
頂いた。

晩の味噌汁の下準備までやって、そば茶を飲んで作業に入った。
(パネルの作品と、図画工作作品の試しの続きを同時進行で行った。)

PM7:00 刷毛を洗ったついでに洗面台の掃除までやって気分一新し、晩メシ制作を開始した。
本日は、ツバスの刺身と小松菜のおひたし、納豆に、ニンジン・さつま芋・白菜の味噌汁です。
「夕方、緊張の私」

第284話
2007年12月20日(木)
何と、今年も残すところ10日程となってしまった本日。配達〜集金と、降り積もる師走の職務を無事に
終え、スーパーへ寄って帰宅。

わんぼるランチを頂き、台所を片付けた。
今晩は、わんぼる君から、バレエ・ダンサーのシルヴィギエムという方の公演会へのお誘いを受けている。
私、バレエの事は何も知らないので、どうも、豚に真珠というか、身の丈に合わないというか・・。
あまり、乗り気ではなかったのだが、何でも、素晴らしく美しいとの事なので、お招きということもあって、
行ってみる事にしたのだった。

PM4:00 本日の制作作業を最低限こなし、ベランダに出て、洗濯物を取り込んだ。
冷たい夕方の空は、薄オレンジ色になっていて、今、この同じ大阪の空気の中に、集中力を高めたバレエ・
ダンサーが存在していて、呼吸しているのかと思うと、ビリリと緊張が走り、胸がさわいだ。

現在、PM4:35。もう一色だけ塗って、出掛けようと思う。
2007年12月21日(金)
本日の諸任務を終え、帰宅。制服を洗濯しながら、わんぼるランチを頂き、玄米茶飲んで
昨日からの続きに入った。(今日は、パネル作品を完成させるつもりで臨んだ。)

PM7:00 わんぼる君帰宅とともに作品裏面に日付を記入し、道具を片付け、おひたし(小松菜)〜
味噌汁(ニンジン・さつま芋・白菜)の完成へとひた走った。主菜は、トビウオの刺身です。


追伸:昨日のシルヴィ・ギエム氏の公演レポートです。

ギエム氏の公演は、男女の情愛を描いた古典的な演目から始まりました。
トゥ・シューズを履いた赤毛のギエム氏と男性ダンサーの舞いが始まると、フェステバルホールという
愛しき日本の近代建築空間が、急に侘しく思えてしまった私は、自分の中に存在してないとは言い切れない
西洋に対するコンプレックスを否定できませんでした。
(こうなるかも知れない事は、ある程度、覚悟していたのですが・・)
西洋と東洋、それぞれの歴史、文化の違いに気を取られ、純粋にバレエを楽しめていない自分が嫌でした。

続いて、極度に照明がおとされた中、静かなテクノ・サウンドで始まったトゥ・シューズ無しのギエム氏単独の
現代的演目は、暗闇の中、徐々に高まる深いビートと共に、残像を残しながらの、ステージ・照明・音楽だけの
ミニマムな構成で、サウンドにドラムが参入すると、氏の動きはスピードと激しさを増し、何も無い、真っ暗なステージ
には、ギエム氏がたった一人で描いた美しい残像が、わずかな時間、現れては消えて行くのでした。
私は、食い入る様に目を凝らし、氏の動向に釘付けになりました。

最後は、ギエム氏と振付師の先生による現代的演目で、幕が開け放たれた何も無いステージでのまたしてもミニマムな
構成で、照明効果により、まるで編集された映像を観ている様な演舞でした。
高度に統制されつつも柔らかな二人の動きは、意識が肉体を離れてコントロールしているかの様で、私は何故か、
映画の攻殻機動隊のオープニングの草薙素子氏に描かれている様な、肉体と精神の在り方を思いました。
つかめそうで、つかめない、寂しい様な、凛々しい様な美しさでした・・。

鳴り止まぬ拍手で幕を閉じたギエム氏の公演、本当に素晴らしかったです・・。
わんぼる君に感謝です・・。
「本日の作業報告、および昨日のレポート」

第285話
2007年12月22日(土)
気が付くと結構な本降りとなった今朝の大阪地方。今日は、本町〜天満の現場のPタイル洗浄だった。
冷たい雨はいっこうに止む気配がないままに降り続けた。

AM12:00 全ての任務を終えた私達は、事務所へと戻り、現場近くのほか弁で買って来た弁当を食った。
私は、寒さと空腹から、金に糸目をつけず、すき焼き弁当を購入した。道具の片付けですっかり濡れて
しまった作業着を事務所のエアコンで乾かしつつ、ガラス越しの、降り続ける雨を見るフリをしながら、
黙々と、すき焼き〜ご飯〜すき焼き〜と食らいついた。)

ひとしきり食って、落ち着くと、用意してきていたカッパを着こんで、チャリンコ漕いで帰った。
途中、高架下のTSUTAYAでわんぼる君と落ち合い、今から昼メシだというわんぼる君と一緒にモス・バーガー
について行き、ホット・ウーロン茶を飲んだ。(深むし茶が飲みたかったけど、メニューから無くなっていた・・)

スーパーへ買い物に行くというわんぼる君とわかれ、一旦、部屋に帰り、写真のネガを持って西区の写真屋へ
プリント作業に出掛けた。雨がつらかったので電車で行きました。
「師走の雨」

第286話
2007年12月23日(日)
本日のビル清掃は、大淀の現場のPタイル洗浄だった。昨日からの冷たい雨も朝には上がり、
作業が終了する頃には、透き通った光が心に希望を与えてくれた。
今日は、バイトの先輩が、来春から、西宮のラーメン屋の新装開店で、店長として就任する事となり
ひょっとしたら、来年からは来れなくなるかもしれないという事であった。
帰り際、「頑張ってください!・・僕も頑張ります。」と挨拶すると「おう!お前も西宮にラーメン食いに
来いや!ビール付けたるわ!」と明るい声が胸に響いた。

PM12:30 湿った冷たい空気に午後の光が射し始めた中、チャリンコ漕いで帰った。
帰り際、いつものスーパーの前を通ったので、晩の買い物をした。
(100円の割にはデカい水菜と398円のツバスの短冊を買った。)

一旦帰宅し、ツバスを冷蔵庫に入れてから、わんぼる君と歩いて近所のラーメン屋に行った。
わんぼる君は、醤油ラーメンを、私は、味噌ラーメンの定食にした。喫茶店でコーヒー飲んで帰った。
作業着を洗濯して、風呂場で散髪した。

PM6:30 楽しみにしていたM-1グランプリを観ながら、晩飯を食った。
決勝の一回戦で敗退してしまった笑い飯が発した“一歩も動かんからなーっ!!”という言葉が印象的だった。

正月は、実家に帰れそうになかったので、祖母と実家に、クリスマスに託けて饅頭を送っていたのだが、
届いたとの事で少しだけ電話で話した。

明日は、午後からの出勤なので、ちょっと嬉しい私だった。
「12月の祝日と私」

第287話