「メリークリスマス」

第288話
不定期連載
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2007年12月24日(月)
本日は、運送屋が午後からの出勤だったので、普段より遅めに起き上がり、久しぶりにわんぼる君と共に
朝メシを食った。(わんぼる君が、いつも観ているという“ちりとてちん”というドラマを見ながら食った。
話のスジが全く分からなかったが、ヒロインらしき娘が、初の高座を成し遂げる場面は感動だった。)

メシを食い終え、部屋を一通り掃除し、コーヒー飲んで二人で梅田に出掛けた。
画材屋で、クロッキー帳と紙パレットを購入し、続いて、わんぼる君のご両親に正月のプレゼントを何かと思い、
GAREをしばらくうろついた。
無事、なかなか良いと思われる品を、それぞれプレゼント包装してもらい、ざわつく梅田を後にした。

JR環状線沿いの道を西へ歩き、高架下の500円ランチを展開しているお店で、ハンバーグ定食を食って一旦帰宅し、
身支度をしてから、運送屋の大量集荷の応援に向かった。

PM7:40 本日の任務を終え、帰路に就いた。本日は、クリスマス・イブという事で、私は、キリスト教の信者では
ないのだが、“きよしこの夜”を口ずさみながら夜道をチャリンコ漕いで帰った。


(PM8:00 無事帰宅し、手足を洗って、ビールで乾杯し、クリスマスにかこつけて、日頃の感謝の意をこめた
プレゼントを渡した。手袋と鰻谷で見つけたイカれたドクロのストラップ、手前味噌ながらの新開発の小型平面
作品を渡した。有難くも、わんぼる君から、きれいな水色の来年の手帳と、セーター、そしてサスペンダーみたい
なゴムで出来た財布のチェーンを頂きました・・。かたじけないです・・・。)
2007年12月25日(火)
週明け火曜の北区の街は、連休など無かったかの様なせわしなさだった。
配達〜集金〜請求書配布と追われながら任務を終え、定食屋で昼飯(豚キムチ炒め・きんぴらゴボウ・
ごはん大・味噌汁)食って、北浜のガラス清掃へ向かった。

本日も結構な冷え込みだった。ガラス清掃に臨むにあたって、ネガティブな感情が沸き起こるのを感じつつ
道具を用意し、いつもの様に、外周りから着手した私だったが、師走の街全体が釀す、せわしなさに背中を
押され、有り難い事に、黙々と作業を進める事が出来た。

PM5:00 無事、本日の目標地点まで到達し、帰路に就いた。

日の暮れた街は、更に冷え込みを増していた。寒さをこらえ、土佐堀通りを西へとチャリンコを漕いだ。
淀屋橋を越えた時、なにげに前方をみると、東レのビルにサンタがいた。
(ビルの窓を使って、サンタとトナカイが描かれていたのだ。)
うぉっ!サンタや‥!!と思わず、嬉しくなった私は、寒かった事も忘れ、沸き上がる高揚感に気味の悪い笑みを
浮かべながら、スーパーへと急いだ。

(今日は、わんぼる君が昨日、カレーを明日の分まで作ってくれていたので、おひたしの水菜だけ買って帰った。)
「街に励まされ‥」

第289話
「カレーに助けられ‥」

第290話
2007年12月26日(水)
昨日同様、運送業務〜定食屋〜ガラス清掃、そして晩の買い物と巡り、無事、帰宅した。
(帰り道、通りがかりの業務用スーパーで葉付きのカブが三把で98円だったので、葉をおひたし、実を味噌汁に
使えば一石二鳥やと思い、喜んで購入した。)

作業着を洗濯しながら、晩メシの準備にかかった。
今日も、カレーと冷凍ごはんがあるので、おひたしと味噌汁の準備だけで済んだ。助かります。
2007年12月27日(木)
運送業務〜定食屋(本日は、午後からの時間的都合により、わんぼるランチをお休みにしてもらった。コロッケ・
シラスおろし・白菜漬け・ごはん大・味噌汁を食った。)〜スーパーマーケットと任務を終え、無事、帰宅。

本日は、年明けの展示の諸準備の都合から、先日完成したパネル作品を持って、いつもお世話になっている
浪速区のスタジオPIXさんへと撮影していただきに向かった。
明日は、これを更に、マイスターに依頼して展示用に加工して頂く予定です。
「本日の作業報告」

第291話
2007年12月28日(金)
本日は、朝からの雨に運行の遅れと集金が加わり、なかなかてんてこ舞いな本年最後の運送業務となった。
今年の年末は、自分の体力・精神力の無さを露呈しながら、あれよあれよという間に過ぎて行ってしまった。
己の現状を自覚するのは辛くはあるが、今後に向けて、大変有難い収穫だった。
いつもの様に時間に追われ、結局、仕事納めの実感も無いままに家路に就いた。

早くも、今日から正月休みに入ったわんぼる君が用意してくださったランチを暖かい部屋で頂くと、
冷えた体内の血流に糖が一気に流れ込み、眠気に襲われた。
コーヒー飲んで、喝を入れ、パネル作品を展示用に加工して頂く為に梱包後、リュックに収め、雨天時御用達の
ザックカバーをかけて、再度、カッパを着こんで、チャリンコ乗って出掛けた。

PM7:00 無事、受け渡しを終え、いまだ降り続ける雨の中、チャリを漕いで帰った。
帰り道、高架下の八百屋の軒先には、お飾り用の葉付きのみかんが段ボール一杯に入っていて、“一ッ30円”の
表示と共に、オレンジ色の照明を浴びて“年の瀬”の街を加速させていた。
「気が付けば年の瀬」

第292話
「仕事納め一日前」

第293話
2007年12月29日(土)
AM11:30 北浜の現場での喫煙室のガラス清掃を終えた私は、雨のあがった土佐堀り通りを西に向かって
チャリンコを漕いだ。

環状線の高架を越えた先の本屋でわんぼる君と合流し、先日行った500円ランチの店で昼食にした。
(私はカレーライスを、わんぼる君はオムライスを頼んだ。)

私は、ビル清掃の方が明日で仕事納めなので、気分的に明るみが射し始めている事を胸の内に感じていた。
その上、思っていた以上に500円のカレーライスが美味しかった事もあり、心に羽が生え始めていた私は、
西梅田のキャフェーへ行かないかと提案し、来た道を若干、戻る事になったがチャリンコ漕いで、お目当ての
店へと向かった。

表層的な地下空間のキャフェ・テラス(味がクリアーなので、私は好きなのです・・。)に潜り込んだ我々は、
コーヒーのプディングとブレンドコーヒーを頂き、500円ランチの余韻を締めくくった。
栄養が希望に変わり始めた私は、タワーレコードに行かないかと提案した。

タワレコに潜入した我々は、各々、情報収集に散っていった。私は、試聴機を、“大日本人のサントラ”
〜“アンダーワールドの今年11月の幕張でのライブCD”そして、“レディオヘッドの新作のCD版”と巡って行った。

アンダーワールドの幕張ライブのサウンドは、素晴らしく、一発で、これは買いだ!と思った。財布事情がウジウジと
頭を悩ませたが、このサウンドに包まれて作業したい!という思いが強く背中を押し、購入に至った。
(わんぼる君は、タモリのCDを買っていた。)

タワレコを後にし、スーパーに寄って帰宅した。(今晩、わんぼる君は、京都の仲間との会合があるとの事だったので、
私は、冷凍ごはん・納豆・手羽中を入れたニンジン、キャベツの味噌汁で一人の食事を楽しむことにした。)

PM4:00 出掛けるわんぼる君を見送った私は、アンダーワールドのヴォリュームを上げ、やっと年賀状の作業に
着手したのでした。