「正月休み最終日」

第298話
不定期連載
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2008年1月3日(木)
今朝は、朝食前に、ホウキとちり取りを持ち出し、玄関前に吊ったしめ縄の稲穂をスズメが食い散らかした跡〜
ベランダの植木まわりまでを掃き掃除をして、寺の小坊主気分の朝だった。

朝食後、わんぼる君と分担し、洗濯と部屋の掃除にかかった。掃除の最後にトイレに設置してあるマグネットの掲示板
を整理した私は、昨日観た宇治上神社が、大変好印象だったので、100円で買ってきたパンフレットの拝殿の写真を飾る
ことにした。新しい構成の掲示板となり、気分一新であった。

一段落し、コーヒーを入れて、年賀状を書いた。昼前、二人でチャリンコに乗り、梅田の中央郵便局まで出しに行った。
ディアモールで昼飯にオムライス食って、大型書店でしばし立ち読みして、スーパーに寄って帰った。
(野菜類は通常の値段だったが、鮮魚は、さすがに種類が少なく高かったので、ホッケの開き298円にした。)

帰宅し、そば茶を入れて、図画工作作品の続きに入った。
PM6:00 本日の目標地点まで到達し、道具を片付け、晩のおひたしの小松菜を洗った。
明日は、いよいよ運送屋の仕事始めである。ブルーじゃないと言えば嘘になるが、楽しかった四日間の思い出を胸に、
仕事に臨むには、丁度良い気分だった。流しの水道の水が冷たくて、心地良かった。
2008年1月4日(金)
運送屋の仕事始めとなった本日。年始の体勢により、イレギュラーなコースとなったが、件数の少なさに救われ、
思っていたよりもスムーズな配達となった。
行く先々のお客さまと新年のあいさつを交わしながらの配達は、仕事始めならではで、すがすがしく回る事が出来た。

無事、任務を終え、早めの退勤となった。今日は、まだ、わんぼる君が休みだったので、晩の買い物は免除されて
いたが、時間的に余裕だったので、買い物して帰ることにした。
年明け四日目のスーパーは、だいぶ日常感を取り戻していたが、やはり鮮魚コーナーは滞っていて、昨日同様、
全体的に種類が少なく高価だった。アラスカ産の解凍カラスカレイの切れ端を集めたもの(198円)を買うことにし、
煮付けを作ることにした。これに、しょうがとおひたし用の小松菜を買って帰った。

帰宅すると、わんぼる君が、わんぼるランチを作っていた。久々のライブ・バージョンだった。
手羽中が入ったキャベツ・にんじん・里芋の味噌汁に、卵焼き・チンゲン菜のおひたしを頂いた。
(焼いたばかりの卵焼きは、嬉しい美味しさでした・・。)

わんぼる君は、午後から、難波の丸善へカレンダーを買いに行くとのことだった。
一瞬、私も同行して、千日前の商店街をスキップして歩こうかと思ったが、作品の事が頭をよぎったので、制作に
勤しむ事にした。
作業に入る前に、アンダーワールドを大音量でかけて、買って来た者の責任として、カラスカレイの煮付けを作った。
無事、完成し、コーヒー飲んで、図画工作作品の続きに入った。
「仕事始め」

第299話
2007年1月5日(土)
土日パートの私にとって、今年初となったビル清掃。今日は、北浜周辺の現場を二か所(カーペット〜Pタイル洗浄)
巡った。
昼休みを取らずに、一気に仕上げ、PM1:30 無事、任務完了となった。

ヨドバシカメラに買い物に来ていたという、わんぼる君とBOOK1stで合流した。わんぼる君も昼食は、まだとの事だった
ので、とりあえず、地下に降りて、第4ビル方面へ歩き始めた。
いきなり在ったインド料理屋のランチの看板に眼がとまり、入店を決意し、看板のカレーセット780円を頼んだ。
(なかなか食い終わらないデカいナンに、飢えた私は幸せ気分であった。)
電車で来ていたわんぼる君と別れ、カレー味の胃袋で、へらへらとチャリンコ漕いで帰った。

帰宅し、玄米茶入れて図画作品の続きに取り組んだ。今晩は、松ちゃんのドリームマッチがあるので楽しみです。
「本日の作業報告」

第300話
2007年1月6日(日)
昨晩、図工作品の次の工程を、図書館で借りている教本で確認していたら、取り返しのつかないミスを
していた事に気が付いた。
新春の“描き初め”が、パァになったかと悔やまれたが、消灯後の暗闇の中、思い込みで行動した己を
反省すると共に、ポジティブシンキングを駆使し、おかげで良いたたき台になったと言い聞かせ、今後の
行動計画を立てて眠りに就いた。

本日は、ビル清掃が入ってなかったので、さっそく図書館に向かい、借りていた本の返却と教本の延長を
してもらい、地下鉄に乗って難波の画材屋に向かった。
正月休みが最終日となったわんぼる君は、整理した蔵書をリサイクルショップに売りに行くとのことだった
ので、せめて、昼メシぐらいは一緒に食おうということで、難波のタワレコで待ち合わせた。
(タワレコでは、BOREDOMSのサンフランシスコのライブが収録されているというDVDが出ていて、
かなり気になったが私にはちょいと高価だったので、グッと堪えた。モニターや、写真等も一切出ていな
かったので、余計、購買意欲をそそられてしまう私だった。EYEちゃんのライブパフォーマンスに、只々、
思いを馳せて店を出た。)

朝の清々しさが残る、正午前の千日前商店街を、わんぼる君と闊歩し、ランチ・サービスを展開している
焼肉店に入店した。私は、表の看板に表示されていた焼肉定食880円を、わんぼる君は650円のビビンバ定を
注文した。正月休み最後ということで、瓶ビールも追加し、過ぎ行く時間に乾杯した。
焼けて行く肉をわんぼる君のビビンバの椀に、二切れだけ放り込み、ビールを飲んだ俺だった。
(わんぼる君からは、肉のお礼か、ナムルが私の飯椀に放り込まれた。)
付属のテールスープを飲んで焼肉パーティーを終えた我々は、阪神高速〜いかがわしい路地を潜り抜け、
丸福珈琲で、この街のエキスが抽出されたかの様なコーヒーを飲んで、肉の脂の分解に協力した。

畳屋町筋を抜けてハンズに向かい、図工作品の追加材料を買って帰路に就いた。
(帰り際、ジャスコに寄って、晩のサゴシと葉付きのカブを買いました。)
「千日前紀行」

第301話
2008年1月7日(月)
本格的な仕事始めとなった週明け月曜の大阪地方は、あいにく雨のスタートとなった。
挨拶回りの会社員が行き交う、ふわついた独特な空気の中、年始の挨拶と共に請求書を配りながら、
配達業務に勤しんだ。

無事、任務を終え、久しぶりの通常モードで、スーパーに向かった。
野菜コーナーの小松菜には、88円の表示が掲げられ、鮮魚コーナーでは、1匹150円のポップを掲げた
丸々としたサバがごろごろと並んでいた。私は、日常が戻ってきた喜びを噛み締めた。
(煮付けにしようと思い、二枚おろしにして貰った。)

帰宅し、冷蔵庫の中から、わんぼるランチ(今日は、鶏ムネ肉の磯辺焼き・チンゲン菜おひたし・
卵焼きだった。)を取り出し、買ってきた生ものを仕舞い、ダッシュでキャベツの味噌汁を作りながら、
冷凍ご飯を解凍した。

感謝と共にダッシュで頂き、ほうじ茶飲んで、晩のサバ煮と、味噌汁の下準備まで完了させて、
図画工作作品の工作部門の作業に入った。(一昨日、ミスった様に思われた図画部門であったが、別の教本
を見てみたところ、これで行っているタイプもあったので、とりあえず、一つ完成させてみる事にした。)

PM6:50 レッドツェッペリンを爆音でかけながら、工作に勤しんでいると、電話機が留守電の応答メッセージ
を発している事に気が付いた。わんぼる君からの帰宅の知らせだった。・・イカンっ!!とヴォリュームを
下げて、台所に赴き、炊飯を開始して道具を片付けた。
「日常の復帰」

第302話