不定期連載
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2007年4月2日(月)
立て続けに、入っていたビル清掃が昨日で一段落したので、
午後から、いつ行こうかと気になっていた運転免許の更新に行って来た。
大阪に来てからは、門真の試験場まで旅気分で行っていたが、
なかなか行く時間が無いので、近くの警察署に行く事にした。
スーパーの店先のマシンで証明写真を撮って行った。

警察署は独特の雰囲気で、俺は、職員室に呼び出された様な気分になりながらも、
負けてはいかんと気を張って臨んだ。(視力検査は即答を心がけた。)
別室でのビデオ講習(DVDやった)まで無事終了し、
何で今まで、わざわざ門真まで行っとったんやろう‥と思いながら帰った。


部屋に戻り、コーヒーを3杯飲み、いよかんを1個食って、交通戦争でヒビ割れた心を潤した。
そして、渡辺美里の1stをプレーヤーに載せると、掃除機をかけて先週から滞っていた部屋を始動させた。
「いざ、更新へ 」
第31話

2007年4月4日(水)
昨日に引き続き、今日も街は、冷え込んでいました。
ズボンの裾から入り込む風が冷たく、4月だというのになかなか心を許させてはくれません。
おまけに、晴れていたかと思うと俄か雨。
咲ききっていない桜の花にも試練です。
そんな春の空の下、寒い寒いと独りごと言いながら運送業務終了し、スーパー寄って帰宅。
わんぼる君作のランチ(本日は、豚ウデ肉のチャプチェ・チンゲン菜のおひたし・卵焼き)、
これにキャベツの味噌汁を作り、冷凍ご飯をチンして、一気に食い終え、
まず晩飯の下準備にとりかかりました。
カラスカレイの切端を集めたヤツが、250g程で150円だったので、煮付けにしました。
とりあえず作り終え、コーヒーを入れ、煮付け作業の完了を祝うと、尻ポケットに軍手を突っ込み、部屋を出ました。
今日は、近所の材木屋へ、パネル作成用のベニヤ板を買いに行くのです。

扉を開けると、雨上がりの空は、灰色の雲の切れ間に明るい水色を覗かせ、
不安と希望が50%ずつという感じでした。
パネルの材料は、以前は、チャリで10分位のホームセンターで買っていたのですが、
帰りの道のりが大変なので(このお店、2tトラックを無料で貸してくれるのですが、
事故の責任は、全て借り手が負うという誓約書をかかねばならんし、配達頼むと、
送料や受け取りの手間がかかってきます。) 困っていた所、すぐ近所に材木屋さんを見つけ、
それ以来、そこへ買いに行っています。
材木屋さんあっての、“内野ジゴクペイント”です。
天気も何とか問題無く、無事部屋に持ち帰ると、またしても、イースタン・ユースをCDプレーヤーに載せ、
パネル作成へ取り掛かったのでした。
「桜の花とグレーの空 」
第33話

2007年4月3日(火)
毎日、風呂上がりに、真っ暗な台所で、一人運送屋で覚えた体操をしている。
闇の中で、体をボキボキ鳴らし未だ見ぬ明日をにらんでいます。明日の健康を願いながら‥。
「闇の中で‥ 」
第32話

2007年4月6日(金)
午後6時前、部屋で、ZAZEN BOYSのシングル(‘半透明少女関係’)を聴きながら、
パネルに自家製キャンバスを張っていました。
台所から、入り込む光の明るさに、日が長くなった事をうっすらと感じながら、スピーカーから流れて来る、
そのレゲエ調の陽気なサウンドを聴いていると、
外の気候と相まって、ビアガーデンにでも行きたい気分になりました。
そういえば、昨日から、‘桜の通り抜け’が始まったって言っとったなぁ‥。
そんな事、考えながら、作業していると、
何故か、春の夕方の隅田川の様子や、学生時代のアルバイト先の夕暮れ時の風景が浮かんできて、
みんな今のこの時間、それぞれの場所で、この春の明るい兆しに胸弾ませながら
頑張っているんだろうなぁと思い、場所こそ違え、各地を包む空気と時間を私も共有している事が嬉しくなりました。

作業を終えると、先程までの気持ちは、只の妄想ですよ‥と言わんばかりにすっかり、日は暮れていました。

私は、そろそろ、わんぼる君が帰って来る時間やなと、台所に向かい、
ニュースをつけると晩御飯の支度を開始したのでした。

「春の夕暮れ」
第34話

2007年4月7日(土)
午前11時、ビル清掃終了。
思った以上に早く終わった。喜んで帰宅。
わんぼる君が、心斎橋にルイボスティーを買いに行くとの事で、私もついて行った。
昼飯は、本町の船場カリーで牛スジ白ネギカレーを食った。
ご馳走であった。
わんぼる君が‘ぶらしん’でルイボスティーを買う間、店内見ていたら、
懐かしの駄菓子コーナーがあった。
私は、マルカワのフェリックス ガムを2個買った。
わんぼる君に1個あげた。
包みを開けると‘当たり’の紙が出てきた。いい感じの紙切れだったので、
わんぼる君にあげた。
中古CD屋をみて、本屋へ歩いた。2人で、ガムを噛みながら歩いた。
よくふくらむガムだった。
適当に、本屋みて帰った。
部屋に帰ると、まだ3時だったので、面倒臭いが、腹をくくって散髪をした。
風呂場で、すっ裸になって集中力をひねり出してやった。
当分しなくて良い様に短めに刈り込んだ。
自分では、いつもパンク ヘアーのつもりなのだが、
またしても只のやばい人になったと思う。
「〜チューインガムを噛みながら♪〜」
第35話

2007年4月9日(月)
ここのところ、有り難い事に、仕事が立て続けに入っている。
私のサブ燃料タンクも、そろそろやばい。
という事で、今日は、奮発して、カツオのタタキを買った。
アジやイワシに比べ、出費だが、腹側を買えば、高い油脂を摂る事が出来るし、
何より、調理に伴う消費カロリーが少なくて済むのが最大の魅力だ。切るだけやもん。
煮キリとサラシ玉ネギさえつくれば、さも、ちゃんとやりましたよと言わんばかりのマヤカシを釀し出せる。
ネギ刻んで、生姜すったら、美味しんぼやぞ!
まさに、怠慢主夫の俺の為に用意された食材だ。
さらに、明日の弁当のおかずには、いつもなら、鶏のムネ肉のところをモモ肉買った。
(ムネ肉、異常に安い。100g60円台。しかもブロイラーや無いヤツ。人気無いんか?俺には人気やぞ!)
これで、俺の血中油脂は、上昇し、この労働強化月間も難なく乗り切れる事だろう。
「メタボリカル・チャージャー作動 」
第36話

2007年4月10日(火)
昨日完成した絵を、急遽、DMに差し替えようと思い立ち、スタジオPIXさんに電話して、
午後3時半、作品1点抱え地下鉄に乗った。
4時過ぎ、PIXさん着。先生、空き時間みて直ぐに撮って下さる。
無事、撮影終了し、先生のいれて下さったコーヒー頂く。
外の陽気眺め、出掛けたい願望を語らう。が、暫く休み無いなぁ。花見もしないまま終わった。
見えない檻を感じている我々であったが、そんなに嫌な気はしなかった。
やっぱり日が長くなったのは嬉しい。
コーヒーごちそう様でしたと立ち上がり、スタジオ後に駅へと歩いた。
本当に天気良くて、一瞬もう一駅歩こうかなぁと思った
(実は、この辺、以前住んでいた近くなので、ちょっと懐かしい。)が、
ちょっと何か過剰な気がしてさっさと地下へ潜って帰った。
「春の日の午後」
第37話