「7/31」

第508話
不定期連載
BACK NUMBER
TOPへ
GALLERY
2008年7月31日(木)
7月最終日となった本日。暑過ぎの北区の街を集金〜配達と走り回り、買い物済ませて帰宅。

わんぼるランチ〜米研ぎ・味噌汁準備まで完了し作業開始。
(現在進行中の作品が乾き待ちの為、同時進行で次の作品に取り掛かり、寸法の割り出し〜パネルの作製までやった。)

PM6:50 木屑が飛び散った部屋の掃除まで完了。ニュースとLEO今井氏を同時にかけて気分一新、おひたしのツルムラサキを洗った。
今晩は、昨日のブリ煮が半分残っているので作業的にはかなり余裕である。味噌汁はニン・カボ・いんげん、あとは、納豆混ぜて、
トマトを切るだけです。
2008年8月1日(金)
クソ暑い街の中、運送業務に駆けずり回り、ヘロヘロと営業所へ戻ると、もうじき始まる営業キャンペーンの所内掲示用POPの
制作を担当している社員(サーファー)の方から、また絵を描いてくれぬかとの申し出を受けた。

キャンペーンが近付いている事は知っていたし、何より自分自身、前回のPOPに心が燃えるような手応えが得られなかった事が
悔しかったので、是非ともリベンジをと、今回の主旨〜プレゼンテーションのプランを伺った。

POPの掲示場所は既に決まっていて、そのスペースに合わせてスローガンをバッと掲げ、その下に所員の名前を配した色紙をカラフル
に貼る予定で、個々の色紙にキャンペーンを高揚させる簡単なキャラクターを載せたいので、その原画を描いて欲しいとの事だった。
キャラクターは単一にし、所員の個性は色と名前に絞り、営業所一丸となってキャンペーンに臨む意思を掲示したいとの事だった。

主旨を理解し、机に就いた私はファックスの裏紙でエスキース開始。今回は営業活動の強化キャンペーンなので、やはり顧客獲得に
闘志を燃やすキャラが良いだろうと、目を輝かせ(2007年に描いたネコと同様の目)、想定される様々な悪条件に負けぬよう強い意志
の笑みを浮かべた、個人端末フル装備の完全なユニフォーム姿のキャラ(名札は、各自の名前を記入すべく空白にした)をスケッチ。
これに反復して並んだ時の効果を考慮して、右手を敬礼させたところ、全く個性を排除した割には、感情の握り拳を感じさせる
キャラが出来た。

ひとまず、社員の方のチェックを受け、色紙の寸法に合わせ下書き〜ペン入れと完了。昼食で賑わう担当社員の方のテーブルに完成品
を差し出すと、投げた分に見合ったリアクションを得ることが出来、達成感を感じた。残りの作業は社員の方がやって下さるとの事
だったが、増殖したところまで見たかったので、とりあえず一枚だけ4連写してみるとなかなかの気持ち悪さで、場のテンションが
上がって嬉しかった。

心が投影出来た喜びを胸に、おごってもらったミニッツ・メイドのグレープフルーツ飲みながらチャリ漕いでスーパーへ向い、買い物
完了。ダッシュで帰宅し、本日の予定完遂に向け、更にアクセルを踏み込んだ。
「8/1」

第509話
「8/2」
第510話
2008年8月2日(土)
今日もクッソ暑かった大阪地方。

PM4:00 汗とチーム・ワークと精神力を諸道具の先端に乗り移らせ、天神橋〜北浜のくすんだ床面と格闘した我々は、ゲッソリと
食い込む疲労と引き換えに、ピッ!!とした輝きを奪還する事に成功。

黄色い西日に照らされたチャリのカゴに、汗まみれの作業服を放り込んだ私は、キラキラと素敵な商品が並ぶ梅田の街へわんぼる君の
ご実家への手土産を買い求めるべくペダルを踏み込んだ。
どうやら今年は、まともな盆休みが取れそうにないので、前倒しで明日、夏のご挨拶に伺う事にしたのだ。

楽しそうに街を闊歩するカップルや、ギャル達を横目に、疲労にまみれた私は、様々な商品と対峙、思考を逡巡。行ったり来たり
と汗臭い身体でショッピングを楽しんだ。

PM5:30 無事、目標を達成。モアモアとした空気の中、側道の風に揺れる雑草と青い夕空を眺めながら帰路に就いた。

今晩は、わんぼる君が“鱒と白ネギのサッパリ煮”なるものを作ってくれている。焼酎にスダチ搾って乾杯したい。
2008年8月3日(日)
前倒しでわんぼる君のご実家へお盆の挨拶に出掛けた本日。

久しぶりに京阪電車に乗り込み、まずは伏見のお墓参りをし、桃山の商店街でご両親と合流。
みんなで大手筋を闊歩し、わんぼる家馴染みのお好み焼き屋に入り、瓶ビールで乾杯した。

日曜の大手筋は、相変わらずデッドストックな品揃えの商店街に加え、あちこちと物売りの露店が出ていて、ローカルな楽しさに
いっそうの花を添えていた。

(古道具の露店で、コミカルなタッチの富士山があしらわれた2千円の値札が付いた漆の箱が気になった私は、店のオッチャンに
交渉してみたところ、半値でええよとの応えに、どうしようと迷っていると「買うたろか?」とパパさんが登場しプレゼントして
下さった。・・かたじけないです。)

晩はご実家で、みなで用意・調理と立ち回り、いんげん塩ゆで・万願寺の網焼き・トマト・アジの開き・ゴーヤと玉ねぎの卵イタメに
ソーメン(パパさんのダシ)と食卓に乗りきれない程の料理を楽しく頂き、今日の無事を祝い、若干の切なさを伴いながらお互いの
無事を願って大阪へと帰った。明日からまた頑張って行きたい。
「8/3」
第511話
2008年8月4日(月)
週明け月曜・引き続き酷暑の北区の街をあてがわれた運送業務に奔走し、任務完了。

わんぼるランチがお休みとなった本日、いつもの定食屋から気分を変えてイート・イン併設のパン屋に赴き、レタス・パプリカ・
玉ネギ・アボガドが溢れんばかりに挟まったロールパンのサンドとカレーパンを冷たいアイスコーヒーで食らった。

おいしい食事に助けられ、萎れかけの心に元気を取り戻せた私はペダルを踏み込み、スーパー〜八百屋と買い物を終えて帰宅。
シャワー〜晩の下準備と済ませ、画室に向かった。

PM6:30 予定していた次作の下塗り一発目〜同時進行の諸作業まで完了。夕空のベランダに出て植木に水を撒き、ニュースを聞きながら、
モロヘイヤ(おひたし用)を洗った。今晩は、三枚卸しの皮引きまでしてもらって来た北海道産の生サンマ・298円の刺身に、ニンジン・
かぼちゃ・エリンギの味噌汁に甘長を加えようと思う。ご飯は冷凍の蓄え(手抜き)で行くつもりだ。
「8/4」
第512話
2008年8月5日(火)
非情な酷暑が、今日も摂取した以上の熱量をゴリゴリに奪い去って行く街の中、運送業務〜買い物と完遂し、無事帰還。

シャワー〜わんぼるランチと移行し、晩の下準備まで済ませて画室へ移動。PM5:30 予定していた諸作業を完了させて部屋を出た。

まずは図書館へ向い、借りていた“男はつらいよ・第48話 〜寅次郎 紅の花〜”(ロケ地:奄美大島)を返却。先日、街に溢れる
夏の雰囲気に旅に出たくなったものの、なかなかそうも行かないので、せめて雰囲気だけでもと思い、借りて観たのだ。
(山田洋次監督の作品は、人や描かれている生活がとても普通で、映し出される港や駅のホーム等の風景も、心がスッと無理なく
移入出来てとても好きです。)

返却を済ませ、高架下の写真屋へ向い、頼んでいた両親との京都ツアーの写真の焼き増しを受け取った。(本当はノー・トリミング
でプリントしたかったのだけど、残念なことに、行きつけの西区の写真屋がフィルムを完全にやめてしまったのだ。)
でも、受け取った焼き増しは、新鮮な色彩でプリントされていて、写真を繰りながら“あの日”が甦って来る嬉しさがあったので
良かった。(単に、私の目が“同時プリント0円”の歪んだ色に慣らされているだけなのかも知れんが・・。)

諸任務を終え帰宅し、植木に水やっておひたしのツルムラサキを洗った。今晩は、和歌山産の平アジ・398円の刺身に、納豆、トマト、
味噌汁はニン・カボ・ゴーヤです。
「8/5」
第513話