2005年9月 「シティと性」/GEISAI#8(東京ビッグサイト)

4度目となったGEISAI出展作品。
日頃、目にする風景で眼にとまったもの(高架下や、地下鉄出口)をやや簡略化
しながら描いたものと、油性ペン(マッキー)とラッカースプレーを使って描いた
性風景を交えて展示しました。都市風景と性風景のむこうに爽やかさや、
きらめきとでもいえばいいのでしょうか、白い光の様なものが見えてくればと思い
制作に臨みました。またしても、そんなにウケているとは思えなかったのですが、
意外にも、初めて作品が1点売れました。それまで、価格設定はしていたものの、
お金で作品と別れることにどこか迷いがあったのですが、この事をきっかけに
お客さんの気持ちというものを多少なりとも考える様になりました。
作る側の責任と、みせる事の意識とでもいうのでしょうか、たいへん良い経験に
なりました。購入してくださった方に心より感謝しております。

2006年9月 「チンカス人生」/GEISAI#10(東京ビッグサイト)

GEISAIが終わってしまうということで、とにかく、やれるだけやろうと臨みました。
これからの事を考え、ホームページをつくったり、
展示や案内のハガキ等のプレゼンテーションは、これまでの経験を振り返って考えました。
自分としては、いい展示になったと思います。
結局のところ、いつも振り出しに戻ってばかりの私ですが、はじめから私の創作人生は、
こんなもんだろうと、またこの続きを泳いでいこうと思っています。
GEISAIを通じていろんな方と出会えたこと、心より感謝しております。

2006年3月 「オレ、部屋でどくだみ茶」/GEISAI#9(東京ビッグサイト)

前回のGEISAI以降マジックとラッカースプレーで何点か描いていましたが、
どうもスプレーの粗暴な仕上がりに折り合いがつかなくなってきて、
かといって、コンプレッサー等用いて精度を上げていくのも何か違うと思い、
アクリル絵具でペタペタと塗って描き始めました。
モチーフは、普段の生活で目にしたものや、しょうもない思いつきが中心で、
結局のところ、日常の不安・疑問・ストレスの発露となりました。
会場での反応は、意外にも好意的で、
特に、おじさんからのウケが良くてうれしかったです。
また、思いのほか、審査員の会田誠さんが立ち止まって下さって、
驚いたことに賞をいただきました。
あこがれの大先輩に握手・サインをいただき、
夢の様なGEISAIでした。現在では、楽しかった思い出も、霧のかなたです。


オレ、部屋でどくだみ茶
チンカス人生

2007年5月21日〜6月2日  「今日の日よ さようなら」 / rojicafe (東京)

rojicafe展示風景1
rojicafe展示風景2

GEISAI#10で声を掛けて下さった、中板橋のカフェ“rojicafe”さんでの展示です。
思えば、壁面への展示は、久しぶりで、正直、嬉しかったです。
カフェでの展示という事で、私なりに、お客様に何らかのサービスができれば、と思い画稿を練りました。
庶民的な、日本家屋でしたので、和室に掛軸を配したり、誰かのお土産っぽい感じで笠を飾って、私としては、現代風景
と、ちょっと懐かしい感じをミックスしたものを目指しました。
最終日に、はじめて会場に一日居て、移り変わっていく光がきれいでしたので、もっとその辺を意識してもよかったかなぁ
とも思いました。
次回もrojicafeさんで再度、展示に挑戦する事にし、反省点を少しでも克服したいと考えている次第です。

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東京は中板橋のカフェ、rojicafeさんでの2回目の個展です。前回の反省をふまえ、美しい光が取り込める南側の大きな窓が生かせる様、
パネルを細長く、上下二段にし、春から、初夏の草花を描きました。そして、部屋の各方角と色彩を少し考慮して、私なりに商売繁盛と
心地良さの共存した空間を意識してみました。(昨年みた、滋賀県大津市の園城寺、勧学院の客殿の障壁画に感じた季節の美しさと、
おもてなしの心を少しでも反映出来たらと思ったんです・・。どこがやねん!と怒られそうですが、初めての試みということで、どうかご勘弁
下さい・・。)
こうして光と季節を意識してはみたものの、どうも決め手に欠けていて、何か良い物はないかと考えていたところ、和紙や、障子を使えば
光が透けるなぁと思いました。しかし、ただ和紙に季節の風物を描いてもありがちに思えたので、和凧を作って窓際に飾ればステンドグラスの
様になると思いました。図書館で和凧の資料を調べると、日本各地には、竹の自由な造形を生かし、鰹や鶴といった何でもありな凧が沢山あり、
勇気付けられました。南側は緑色や、植物が良いとのことだったので、モチーフは、当HPの不定期連載“今日の日よ さようなら”にもよく登場する
我が家の冬のおひたしのエース“小松菜”にしてみました。ご来店下さるお客様の日常のため息が、小松菜凧を透かす窓の向こうに消えていくこと
を願いました。

rojicafe展示風景
rojicafe展示風景

2008年2月8日〜10日、15日〜17日 「アイ ドント クライ」 / rojicafe (東京) 

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