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時候の挨拶 バックナンバー
2014.1.26
★日の出、日の入りが早まり遅まり、まだ空気は冷たいものの
日の明るさに少し、春の近づきが感じられるようになって来た
今日この頃の大阪地方。

白い光を受ける街路樹の輪郭にも、ささやかな希望のような成分
が含まれ始めた気もいたしますが、みなさま、いかがお過ごし
でしょうか。

私の方は、いよいよ近づいて来た展示に向けて、現地制作型
の作品の設置に入り、気持ち的にもそわそわとして参りました。
当初の計画が成功であったのか、もうじき出る結果が大変気になる
ところでありますが、餅つき当日がぬくいことを祈りつつ、
完成目指して目の前の作業を進めている次第であります。

とにかくみなさまに楽しんでいただける事を願うばかりです。
餅つき当日、もし展示にご興味、持って頂けましたら、どうぞ
ご気軽に声をかけてくださいませ!


追伸: 年明けのお屠蘇を機に、焼酎のお湯割りから日本酒へと
切り替わってしまった我が家の一日のラストを彩る食前酒ですが、
先日は地元商店街の酒屋のご主人のお薦めで、福岡の山廃仕込み、
“美田”なるお酒を買ってみました。
正直、福岡の日本酒・・って、あんま聞かんなぁ・・(私、出身は福岡です)
と思ったのですが、こちらが思いのほか、すこぶる豊かに沁みわたる味でして、
毎晩、ぬる燗にして身体にみなぎる疲労・・をふんわりとした微笑みに換えて
貰ってます・・。豊かな乳酸菌が醸した素晴らしい薫りに只々感謝であります。

また、持ち前の怠慢と体力の無さ・・で、いよいよマンネリの極み!
に達している晩飯クッキング(・・ご飯は週末にまとめ炊き〜冷凍、おかずは連日、
味噌汁におひたしの繰り返しとなっております・・)の方は、最近は寒さのおかげで
一段と糖度が増した小松菜やブロッコリーの茎、や大根(・・特に上部、めちゃ甘いっす!)
を茹でるだけ、とかおろすだけ・・の全く工夫の無い調理になってますが、結果的には
嬉しく乗り切れ、明日への活力!となっております。季節の移り変わり、自然の恵み
にひたすら感謝であります・・!!


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでの兵庫県但馬、村岡のお米生産者(・・日本最大
のお米コンクール、米食味分析鑑定コンクールでの金賞授賞米“村岡米”を育てられている
おそろしい方々です・・!!)&JA但馬のみなさんをお招きしての毎年恒例の餅つき大会
は、来る2月1日(土)AM10:00より開催です!!

(私による美術展、“俺に一直線”は2月22日(土)までやってます。)

よろしければ、是非、お気軽に遊びにいらしてください。

※店内のざる画廊は現在入れ替え準備中です。


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2014.2.2
★雨が降って冷え込んだり、穏やかな日差しで温くなったり
と三寒四温なよそおいになっている今日この頃の大阪地方
でありますが、みなさま、社会のあちこちで元気にお過ごし
の事と思います!

私の方は、危ぶまれた展示のセッティングも何とかぎりぎり
間に合い、ひとまずは無事に、今年の餅つき大会を終える事
が出来ました。

今回は、餅つき会場を近くのお寺の中庭へ移し、店先では無農薬野菜の
マルシェを開催するなど新たな試みでの開催となったのですが、 心配だった
天気も良好であたたかく、毎度のたくさんのちびっ子をはじめ、地元住民の方々
〜お馴染みのおくむらファンのみなさん〜お忙しい中、我が展示にいらして下さった
めったとない有難いお客様!!のお陰で無事、盛況で終える事が出来ました。

今一度、みなさまに心より感謝申し上げます・・!!

正直、準備段階から時間的、体力的にもかなり追い込まれて臨んだので
いつにもましてセッティングが終わるまでだいぶ心配だったのですが、
当日の朝、ギリギリまでかかってしまったおまけ作品の設置でどうにか、
当初の計画を全て完遂、何とか開催まで漕ぎつける事が出来ました。

毎日日が暮れてからの作業となった現地制作型の作品も、おくむらさんから
伝えられる昼間のちびっ子からの声援を励みに何とか明るい気持ちで乗り切る事が出来、
完成して良かった・・と胸を撫で下ろしつつ、あらためて、展示って大変やけど面白いものだな
と感じなおしております。

また餅つき当日は、なかなか会う機会が無い兵庫県但馬のお米生産者〜全農の方々
の貴重なお話を伺う事が出来、このようなイベントに私のようなものが参加させて頂ける事を
とても有難く思っております・・。あらためて、おくむらさんに感謝です・・!!

今年は、いつも但馬の方々が搗いて下さる栃餅につよい関心を寄せていた私に、生産者の池口さん
が、わざわざ渋抜き前の栃の実や、殻を持って来てくださって、渋抜きの工程まで詳しく教えて下さいました・・。
栃の実を持つ池口さんのごつくあたたかい手、きれいな目、に、話し口調がじんわり・・としていて私、
しみじみ感じ入りながらお話をお伺いしました・・。

(ちなみにアク抜きに使う灰はドングリの木のものでないと出来ないそうで、その中に新建材
のものなど少しでも混じっていると駄目になってしまうそうです・・。我々、簡単に美味い美味い
と一瞬で食ってしまっておりますが、お米をはじめ、その手間は相当なものでございます・・。)

また全農の方々からは農協の歴史〜米の成分の見極め方法、品種と気候の成分の兼ね合い、
(粘り気の強いミルキー・クイーンという品種の成育地域の気温によるもち米化等々・・)〜
単一の品種育成の維持の並大抵ならん大変さ等々・・なかなか聞けないたいへん興味深い
お話しを伺うことが出来ました。

この経験をまた来年に反映出来たらと思っております・・!!(常々、何かにつけ援護して下さる
わんぼる君にもこの場を借りて感謝・・!!申し上げさせて下さい・・。)


とりあえず、期末試験が終わった中学生の開放感!の心境で難波!行ってCD屋!〜メシは
天一で味がさね(・・最近美味い事知りました!)〜アラビヤコーヒーでカヌレかじりながら
ブレンド飲むぜ!


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでの美術展、“俺に一直線”は2月22日(土)まで
開催中です。

よろしければ、是非、ご高覧ください!


(※店内のざる画廊は現在入れ替え準備中です。)


2014.2.9
★先週のぬくもりは何処へやら・・灰色の空からは、雪や“ぐじゅっ”とした
冷たい雨が舞って来る寒い寒い今日この頃の大阪地方。

報道によれば、阪神タイガースの選手の間にまでもインフルエンザが流行って
しまっている様ですが、みなさま、社会のいたるところで負けじと活発に
動き回られている事と思います・・!

息をするだけで肺の中まで冷え込んでくる冷気は正直辛いですが、放射冷却で
冴え渡った夕暮れ後の街の空気の向こう、遠方のネオンサインや道路標識、
信号機の明かり等々が克明な輪郭を際立たせながら鮮やかに輝いている様
はなかなか美しいものです・・。

私の方は、ついに始まったソチ五輪にソワソワ(・・スノボ、スロープスタイル観ました。
軽妙に繰り出されるトリックの数々もさることながら、スタート地点に立つ選手の横で
コーチ?スタッフでしょうか?せっせとマフラーを編んでいたりするファニーなノリ!
や、ジャンプが失敗しても、深刻にならずにバンっ!と小さな縦回転でくったくのない
愛嬌を見せてくれるあたりの、明るい空気感は、オリンピックとは思えない、まるで公園
で遊ぶ子供達のようでいたく感動しました・・!!)しつつ、餅つき展で、絵が出て行ったあとの
画室に残された大量の混色絵の具の残りや、素材の切れ端を廃棄〜長らく未整理であった
写真フイルムやプリントの束をやっと整理し、少し気持ちもスッキリして参りました。

写真といえば、私、未だに昭和なアナログ体質が抜けきれず、フィルムカメラで撮影
を続けて来たのですが(・・アナログで撮っておけば、お気に入りの写真をいつかは
自分でプリント出来る・・という微かな希望があったのです)・・が、いつも出していた
格安の同時プリント業者がついにそのサービスを辞めてしまう・・という悲しい知らせを、
わが町の取次店・ラスト一軒となっていた商店街の薬局の方から伝えられました。

実際、フィルムももう、なかなかその辺では売ってなくなりましたし、カラープリントの
受付については関西地方での手焼きはもうとっくに一軒も無く、全てがデジタル化した
現代において、生で実物の作品を観る“愉しみ”以外に利点が見出しにくくなってしまった
アナログは情報伝達の点からは社会の中で完全に役割を終えてましたから、そんな前世代の
格安サービスがこの2014年まで存在していた事自体に感謝せねばならんと思います・・。

しかしながら、モニターでなくレンズを通して、対象に当たる光、表情、時間と交感出来ること
に、結果的にではありますが、アナログの方が長けていたのは事実ですから(・・その観点
から言えば絵画というアナログ極まりない技法が一番優れておりますが・・)、少々手間とお金
がかかってしまいますが、現像のサービスがあるうちは、撮影枚数を節約してでも続けてみよう
と思います。

また機会があれば、何らかのかたちで気に入った写真を組み合わせて発表出来たらなぁ・・
と思っています。


追伸: 先日、わんぼる君からのお誘いを受け、わが町の区民センターで開かれた落語会に
行って来ました。

“福島 いこい亭”と題された落語会は、何でも福島区出身で現在もお住まいの月亭八方師匠
率いる一門によるものだそうで、10回目を数える今回はスペシャルゲストに桂小枝さんをお迎え
しての開催とのことでした。

区民センターという場所柄に、割合ご年配の方が多く集まった落語会はなかなかアットホーム
な雰囲気でちょっと贅沢やな・・と思いました。

“私、レポーターちゃいますよ!”と始まった楽しみにしていた小枝さん、折からの寒さ〜“桐灰貼る”の
撮影秘話と経て、時々、脱線していくお話しで拍手!を湧き起こしながら勢いよく進んでいく本題は、大変
楽しく、見台をバンバン!叩きながら気合の入った表情で演じるお姿がすこぶる格好良くて、あらためて
テレビで観る小枝さんの扇子使いはここからだったのか・・!!と感嘆しました。

また、滑稽話〜トリの人情ものと演じられた月亭文都さん・・相当に集中力の高いその話芸にぐいぐい
引き込まれ、擬音の妙や間合い、お話しの風情に・・じーんと感動しました。

こと、飴玉やみたらし団子を食べる親子の手のしぐさ、口の動き、音、心情表現は五感が喜ぶ集中力で
すごく気持ちよくなりました。

(・・私、幼少の時分、祖母が練習する三味線の音を聞きながら眠りに就くのがとても好きだったのですが、
中でも、練習前の調弦の時に出る音が大変好きで、糸巻きを“きりり・・”と巻き上げる時の、木と象牙がこすれる音と、
次にはじかれる弦が出す音の間合い、響きが何とも言えず、その時に脳ミソのあたりがじーん・・と痺れる感覚
があってですねぇ・・それと同じ感覚にえらく久方ぶりにその時、襲われましたよ!!あれは何なんでしょうか?
きっと何か根拠のある作用だと思うのですが・・)

とにかく、大変良かったです!!今度は繁盛亭や聖天通りの落語会にも行ってみたいです・・!!



・・というわけで、米蔵人おくむらさんでの美術展、“俺に一直線”は2月22日(土)まで
開催中です。

よろしければ、是非、ご高覧ください!

☆日・月・祝は店休日ですのでご注意ください。

(※店内のざる画廊は現在入れ替え準備中です。)


2014.2.23
★めずらしかった積雪を経て、依然として冷え冷えな日が
続いている今日この頃の大阪地方。

だいぶ早まって来た日の出と乾いた風に春の近づきを
感じんことも無いですが、まだまだ堪える寒さの中、
みなさん負けじと元気に過ごされて入る事でしょう!

大阪の雪は無事、あの日だけで消え、まぁ大した事無く過ぎましたが、
その後の影響、対応でみなさま、各部署、本当に大変だった事と
思います。

しかしながら、私、大阪に住んで15年になりますが、
あんなに雪で覆われた道路に屋根、街を見たのは初めてでした。

“ぐじゅっ”とした雪でビチョビチョになっていく軍手や靴下の中の指が
じんじんと冷たく痛い感じは辛いながらも懐かしい感覚で、
眼の前にどんどん降って来る雪の点々が遠近、ピントを合わせたり
ぼやかしたりしながら、見慣れていたはずの風景を白で覆って行くのは
新鮮で、仕事上、なかなかの苦戦を強いられはしましたが、不思議と
ハイテンションで乗り切れました。

また、連日、テレビから伝えられるソチ五輪もいよいよ終わりが近づき、
普段、さほど気にしてきた訳でもなにのに、結局秘かに応援しながら
観てしまいました。

やっぱりニュースで結果だけ聞くのは味気ない・・と、出勤前の早朝にチョイ
早起きしてしまったり、街の電気店のテレビ画面前に立ち止まったりしたりして、
出来る範囲でLIVE映像で応援してしまいました・・。

連日、印象深い出来事ばかりで、只、観ているだけの私なんざ、ほんと
何も言えんのですが、個人的には、フィギュア・スケート男子の
町田樹選手の、バレエ・ダンサーが如きステップと舞いに、何故かぐおぐお
と胸が熱くなりました。町田選手、コメントも意外で面白い方なんですね。
カーリング女子の凄さもはじめて知りました・・。かっこよかったです。

僕もがんばらねば。


追伸: 長らく、具沢山な味噌汁ばかりが続いていた晩飯クッキングですが、先日、
ごく久しぶりにイワシを煮てみました。

料理に醤油、みりんを使ったのは本当に久々で、家事という、一日のエネルギー残高
が残り僅かになった時間帯の、ブルーな七面倒臭さに支配されがちな労働・・でありながら、
なかなか新鮮な気持ちで臨むことが出来ました。

この寒さで魚の鮮度もピカピカの優良!かつ、ぷりっとした脂ノリでありましたので
ピシャっと仕上がり、美味しく頂けて嬉しゅうございました。

また我が家では、おひたしは、我が師直伝の、グラグラのピークの鍋で瞬殺!で茹で、
引き上げた野菜を団扇でバタバタ冷やすスタイルの方式をとっておりますが、
最近はこの寒さを利用して、冷やす際、野菜をあげたモワモワのザルを手に
ダッシュでベランダに出て、冷え冷えの寒風でバタバタ一気に扇いで冷やしております。

小松菜の茎にきゅッとシワが寄り、鮮やかな緑が定着されて、甘みのエッジも
立つので達成感・・!であります。

この辛い寒さにも御の字!のささやかな一興であります・・。



・・というわけで、米蔵人おくむらさんでの美術展、“俺に一直線”は2月22日(土)を
持ちまして一応終了いたしました。大変寒い中、わざわざ足を運んでくださった方!!
本当に有難うございました。今回の経験を糧に、また今後も何か考えてやっていきますんで、
どうぞよろしくお願いいたします。


(※店内のざる画廊は現在入れ替え準備中です。)


2014.3.2
★寒さが緩み、花粉にPM2.5の飛来〜雨・・と落ち着かない様子の天気となっている
今日この頃の大阪地方。なかなか思い通りの快適さとはいきませんが、みなさま
きっと元気に過ごされている事と思います!

私の方は、やっぱり今年もやってきた花粉症に諦めの悲しさ・・で適当に対処しながら
“ゆとり”など与えてくれん職務に奔走、どうにかこうにか健康に生活を維持させてもらっている
毎日であります。

画業の方では、長らく保留となっていた誰からの頼まれ事でない作品に復帰しまして
ブランクの空いてしまった作業にシコシコと勤しんでます。はよ完成させて次に行きたいです。

晩飯クッキングの方では、先日、今季初のスナップいんげんを味噌汁に入れてみました。
鮮やかな緑とキュピキュピの甘さは春の喜びでした。また、季節柄でしょうか・・?
カツオの生利節も安く並び出したので、久しぶりに新玉ネギと塩糀で絡めてホイル焼きにしました。
値段の割りにモリモリ!大量に食えて嬉しいです。レモン搾ったら美味さ倍増でした。

また、この頃は、葉もの野菜の値が少々高くなってますが、葉付きのカブの方が安い日が多々あり、
茎も甘くて美味いのでおひたし用によく買ってしまいます。只、カブ本体の消費が追いつかず
冷蔵庫にゴロゴロ・・その実が貯まっていくのが難点であります。朝、サラダにしたり、味噌汁に入れる
などしたりして半ば強引に食ってます。正直、葉の方が美味いと思います。

季節が変われば美味さも変わる・・なかなか大変な毎日ですが、がんばっていきたいものです。



追伸: 先日、ひょんな事から、我が人生の先輩から直々に、HIPHOPカルチャー創世記のお話し
を伺う機会に恵まれました。HIPHOP・・漠然と知った気になっていた私は、現在の様な、世界中の
音楽産業〜少年少女の暮らしへスタイルとして浸透して行く前の、その起源、歴史に驚きまして、
是非、その当時の音源を聴いてみたい・・と、とりあえずタワーレコードへ行ってみたのですが、
その重要人物達のCDは棚にアーティスト名の札こそあるものの、残念ながらどの店も一枚も
ありませんでした・・。

自分の職業柄、アマゾン等で、自宅まで運送屋さんに届けてもらうのが、どうも好きでない私は、
TSUTAYA〜ブック・オフ、〜中古CD屋、と探してみましたが、やはり見当たらず、その思いは募るばかり・・
だったのですが、日本橋の中古CD・レコード屋さんのHIPHOP、12インチのコーナーでついに、
その巨頭の一人、“アフリカ・バンバータ”の輸入版、“BEWARE”と題された’86年のアルバムを見つけました。

大きく真っ黒なサングラスをあしらったオレンジの肖像画が誇らしげな、300円の値札がつけられたその盤を
手にとった私は、・・確か部屋の押入れの奥に蓋つきのおもちゃみたいな、モノラル再生しか出来んポータブル
プレーヤーがあったはずや・・と、購入を決意、レジへと赴き支払いをし、実に久方ぶりにレコードが入ったビニール袋
を手に、いそいそと帰宅〜掃除機を手に押入れを開け、埃を吸いながらプレーヤーを発掘〜そのイヤホンのジャックに
かつて、ポータブルCDプレーヤーをアンプに繋げていたピンコードを差し込み、余った入力端子に接続〜
・・ビーン・・ブブッ・・と反応アリな感じにドキドキしながらセレクターを合わせ、期待と不安を胸にぐるぐると回転を始めた
レコードに針を落とすと、スピーカーから・・ブツリ・・〜静かに、ゴー・・と溝を針がトレースして行く音が聴こえ始め、
ティキティキとディスコティックなサウンドが鳴り始めました・・。

アンプのボリュームを上げ、低音、高音のツマミを最大にしたところ、何ともふくよかな奥行きのあるプリプリとした音が
眠っていた回路に電気が流れるのを喜ぶかのように響き始めました。モノラルのイヤホン端子にステレオのピンを差した為、
片方のスピーカーからしか鳴りませんでしたが、その音の豊かさは驚きでした・・。昔はこんなリッチなサウンドを聴いていたのか・・
と感慨に耽りながら、針が溝から掘り出す、サウンドの峡谷・・どんどん発展していくリズム、憂いあるメロディ(・・盤に記された
クレジットによると一曲目はバンバータ氏のテーマの様でした・・流石であります・・!!)におぉーっ!!と引きこまれました・・。

CDが普及し始めた頃は、その雑音の無さ、キラキラの未来感に随分と憧れたものです・・。知らん間に落ちていた耳と脳味噌の
刺激反応作用のおかげで今になって楽しい思いが出来、大変お得な気分です・・!!

(その後、ピンコードをモノラル用に替えたので、現在は両方のスピーカーから音が出るようになりました。当然ステレオサウンド
ではありませんが、想像以上に立体的な音響がぶんぶん元気良く鳴り、くたびれた私の魂を励ましてくれます!!
・・この楽しさ危険です。)


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでの美術展、“俺に一直線”は2月22日(土)を
持ちまして一応終了いたしました。大変寒い中、わざわざ足を運んでくださった方!!
本当に有難うございました。今回の経験を糧に、また今後も何か考えてやっていきますんで、
どうぞよろしくお願いいたします。


(※店内のざる画廊は現在入れ替え準備中です。)


2014.3.9
★シトシト降った雨を境に、また一気に寒さが戻ってしまった今日この頃の大阪地方。

明るくなってきたせっかくの日差しの温もりも、冷たい風がさらって行き、時折キラリと
粉雪が舞う街の中は、相変わらず情け容赦ない職務と花粉が、僕らのささやかな希望を
無視してヒュンヒュン、ストレスを加速させながら飛び交っておりますが、
みなさま負けじと日々、ギャグ等かまして奮闘されていることでしょう・・。

私の方は、一時はちゃんとしたおかず作りが復活したかに思えた晩飯クッキングも
結局は時間と体力の兼ね合いから、一碗に全ての栄養素を盛り込むことを目指した
具沢山味噌汁へと舞い戻り、毎度の根菜類〜長ネギ、キノコに、安価ながら割と量が食える
鶏ムネや手羽元、ツバスやサゴシなどをローテーションで投入、ちゃぶ台上は連日
ミニ・ちゃんこ、小さな相撲部屋が如き食生活をひたすら繰り返しております・・。

画業の方では、そろそろ岡山県真庭市のお米パッケージの作業に復帰せねば・・と脳内を段取りつつ、
完成が見えてきた自由制作にシコシコ・・気色の悪い集中力がその表面に凝結すればそれで良し!
と偏固な願いをこめてこめて勤しんでおります。平面作品と並んだ時に愛嬌がでればいいのですが・・。
はよ終わらせたいです。



追伸: 先日の休日、冬の文化財特別公開がされている京都へ久々に行って来ました。

建仁寺では狩野山楽の障壁画が観れるという事で、JRAやお食事の観光客、鴨川おどりのポスターで
独特のはんなり感を醸す祇園を抜けまして、お目当ての塔頭を目指しました。

〜辿り着いた正伝永源院・・。バシーンと整えられた銀閣寺並みのえらい高さの生垣は大名茶人、織田有楽斎の
東山文化への傾倒から来ているのでしょうか・・?その背丈を見上げながら入った境内には、大きな五重の石塔と、
もっこりとした屋根をのせたごつい丸の石塔が並んでおり、何でも、織田有楽斎とご婦人のお墓とのことで、
たいへん力強く、ふくよかで魅力的な造形に有楽斎のお人柄をみた気がしました。

〜ぷっくりした唐破風の門を潜って上がった方丈・・客殿には五月の風景でしょうか・・金地にもわもわと緑豊かな
葉を広げる白い蓮の花が描かれ、その間には鷺、その上をツバメ達がさまざまな動きで飛び交っておりました・・。
庭からの穏やかな自然光を反射する、金箔と岩彩の落ち着いた色彩はとても美しく、仄暗い本堂の奥に供えられた
松の葉の緑ともしっくりと調和していて、さまざまな表情が丹念に描かれたツバメの愛らしい姿と相まって、何とも
滋味深い時間が流れておりました。

また、有楽斎の木像の横に掲げられていた同じく山楽氏による有楽像の掛け軸も意外な程に丁寧、几帳面な筆致
が美しく、じっくり胸に来る気持ち良さがありましてとても良かったです・・。

また、楽しみにしていた茶室、如庵の写し(・・名古屋の犬山の、国宝の実物もいつかは観てみたいです・・。
京都の歴史への想いがほとばしるボランティアの楽しいおじさまの解説によると、明治の廃仏毀釈で建仁寺も
多くの塔頭、寺宝が売りに出されてしまったそうです。正伝院の場所ももともとは現在地ではなかったらしいです・・。)
は、かの中村昌生先生監修によるものだそうで、ぴっちりとした再現が気持ち良く、有楽斎が建てた当初は
こんなだったのかも知れん・・と眺めました。清潔に仕上げられた細部を眺めながら、以前、大山崎で観た現代美術家、
山口晃さんによる、プラスチックの波板等を用いて作られた茶室を思いました。

〜この後は、昨年の台風で、ひどく殺風景になってしまった鴨川の風景に“・・あぁ・・”と言葉を失くしながら四条大橋を
渡り、木屋町通りを北上・・わんぼる君が青春時代に通ったという三条の中古レコード店、“ブーツィーズ・レコード”を
覗いて帰りました。

(・・ロック、ジャズ、パンクにレゲェ、と何をかけても立体的音響が楽しいレコード・・。国宝級の覚醒が保障されている、
いわゆる名盤はどんな聴こえ方をするんだろう・・と改めて聴き直してみたい気になるのですが、謎の輸入盤や
ヘンテコな企画モノが2、3枚買えてしまう値段というのもあって、つい未知な安レコードに手を伸ばしてしまいます・・。
その方が世界が広がるかも知れんという淡い期待もあるのですが・・。この日は、ダブ・コーナーにあった“リー・ペリー&
フレンズ”の“ギブ・ミー・パワー”という盤を買ってみました。B面にマックス・ロメオという人による“パブリック・エナミー・
ナンバー・ワン”という曲が入っていて気になったんです・・。タイトルから勝手に凄い破壊的なダブ・ミックスを想像
していたのですが、すごくのどかで緩いビートが可愛いく聴こえる曲でした・・。)


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでの美術展、“俺に一直線”は2月22日(土)を
持ちまして一応終了いたしました。大変寒い中、わざわざ足を運んでくださった方!!
本当に有難うございました。今回の経験を糧に、また今後も何か考えてやっていきますんで、
どうぞよろしくお願いいたします。


(※店内のざる画廊は現在入れ替え準備中です。)


2014.3.16
★もう勘弁してくだせぇ・・のビチョ濡れのうんざり雨を経て、未だ空気が冷たい今日この頃
の大阪地方。世情に天候となかなか容赦無い仕打ちが続く毎日でありますが、このクソ忙しい
何かが欠落した滅茶苦茶な要望が平気で飛び交う社会のあらゆる場面で、みなさま
負けじと元気に奮闘されている事と思います・・!

私の方は、PM2・5まじりの雨水と花粉のお陰で、盛り上がってきた体内アレルギー反応に溜息・・
〜ここにきて再燃して来たアトピー性皮膚炎(・・塩糀や納豆、キムチ等、発酵食品での腸トレの甲斐
あってかすっかり消えていたのに・・!!)をガリガリに掻きむしりたい衝動・・!!をグッと堪え、
嫌々の投薬・・。そのデジタル、表層的な効き具合に仕方なく助けられながら諦め顔で職務職務・・
生活維持かましておる毎日であります。

・・そんな春ではありますが、街角には梅が咲き、陽の当たる場所にはぬくもりと希望が、八百屋の
軒先には絹サヤや春キャベツが並び始め、若々しい緑が打ちのめされた僕等の心を励ましてくれて
おります。

先日はその春キャベツを味噌汁にわさわさ、もしゃもしゃ入れて食いましたよ。ふにゃふにゃになった
薄黄緑はやわらかな甘みで味噌とも良く合い、感謝!の美味しさでありました。また最近は、ポンカン
が籠盛りで安く出ているのでよく買ってきます。甘く爽やかなビタミンにアレルギーがスッ・・と落ち着いて
気持ちいいです・・。何とか心を無にしてこの季節を乗り切りたいです・・。


追伸: 街に出る用があるとつい中古レコード屋に寄ってしまう今日この頃・・。神戸の方に行く事があった
先日は元町のレコード屋を覗いてみました。やはりどのお店も、傷モノ、ジャケットの底割れ、人気の無い
盤(・・駄作?)は安いようです(・・中にはライナーノーツへの収録時間〜購入年月日?のメモ書き等施された
何とも言えん情感を起こさせる盤もあります・・)が、どうも何百円台のものが気になってしまい、この時は
500円で売られていたマイルス・デイビスの“ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン”というアルバムを買ってみました。

ジャケット裏面下部には1981と書かれておりましたので、エレクトリック期のマイルス作品と思われました。
私、CDで聴いた電気を通し始めてからのマイルス作品の良さがよく解かっておらず、この値段設定ということは
一般的な評価も低いんやろか?・・と不安が頭をよぎりましたが、アナログで聴いてみたらどうなんやろう・・と
500円で冒険してみることにしました。

そうして聴いてみた“ザ・マン〜”濃く締まったトランペットに澄んだエレクトリック・ギターやシンセサイザー
〜ビシバシとソリッドなリズム、に更に時折、ボーカルが絡んでくる大変多角的、挑発的なサウンドでありました・・。
(聴きながら何故かZAZENBOYS、向井氏のサウンドを思いました。聴き終わってZAZENBOYSかけてみたけど
違和感無くつながりました。)

構造的攻撃で胸の内を刺激してくる作品・・意欲を触発されます!!



・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です!