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時候の挨拶 バックナンバー
2014.3.22
★温くなっていたところに雨が降り、また冷えてしまった今日この頃の大阪地方。
雨に花粉にPM2.5となかなかの仕打ちが続く毎日でありますが、みなさま、
この社会のあちこちで、果てしない職務に日々颯爽と奮闘されている事でしょう!

私の方は、効き目が薄くなって来たアレルギー薬をそろそろ変えた方が良かろうか・・
と思いながらも、仕方無く飲み続けつつ目薬を点し、眼球〜鼻奥へと流れ落ちて行く
液の効力に一瞬救われた気になって、かりそめのリフレッシュ・・かまし諸任務に
あたっておる毎日であります。(・・こと雨で濡れた後の肌のかゆみが著しい今日この頃、
おそらくPMの類の含有率はこの春先、かなり上がっているのでしょう・・。ホント面倒くさい
世の中であります・)

食事の方では、この季節、肉や脂、糖質を多く摂ると血中からかゆくなってくる向き
があるので、このところは味噌汁の具も魚の率が高くなっております。
(不思議と魚の脂は心地よい流れを促すように感じられます。)この間は、サゴシに
すりおろし生姜多目の酒、に春キャべ、玉ネギ、ニンジンでやってネギ散らしまくって、
レモン搾って食いました。日中に堆積した春のイラつきに爽快感で立ち向かえそうな気がしました・・。


追伸: 先日の休日、わんぼる君に誘われて、現在、大阪府立体育会館で開催中の
大相撲三月場所へと行って参りました!

世界的には5000年前の古代、バビロニアの時代より執り行われてきたという格闘技、
相撲・・。

ここ日本では大和の国の怪力の持ち主、當麻蹶速(たいまのけはや)と出雲の国の
野見宿禰(のみのすくね)が垂仁天皇7年7月7日に天覧相撲を行ったのを起源とし、
その後、神に奉納する神事として催されるようになった・・ということで、大相撲初観戦の
我ら、このような機会は滅多に無いっ・・!と開場のAM8:30から是非観ておきたいっ!!と
気持ち的には神社例大祭へと参詣する心持ちで大阪市営地下鉄千日前線へ乗り込み、
難波、BODYMAKERコロシアム、こと大阪府立体育会館へと向かいました・・。

・・冷えた空気の中、休日の朝特有の静かな落ち着きを醸すファーストフード店〜営業を終えた飲食店
の裏手に乱れ並ぶゴミ箱と、けたたましく描き殴られたグラフィティの連続の風景に、白く眩しい光
が射し込む路地を抜けておりますと、“・・テン!テテンテン・・!!!”とカン高い、乾いた太鼓の音
が聴こえて来て、“・・!”とテンション上げられて通りに出ると現れた、色とりどりののぼりがはためく
府立体育会館、の屋根軒下にはやぐらが組まれ、その中では長いバチを持った法被姿の方が
太鼓を打ち続けておりました。

まだ人気の少ない朝の通りに響き渡る独特なリズムのその高い音は相当に気持ち良く、何かが始まる感じ・・!
を煽っていて、アスファルト〜コンクリート、ガラスにあたって返ってくるビンビンしなった反響音や、打ち手の
方の長いバチの反復の動作と相まって、顔を上げていつまでも見入ってしまう魅力を放っておりました・・。

〜積み上げられた酒樽(“大関”でした)〜“いづみ”や“勝恵美”といった屋号と提灯が軒を連ねた案内所、や
相撲文字の数々、本日の取り組み表、壁に貼られた力士の錦絵・・等々にソワソワしてしまいながら入場手続き・・
さすがに升席でない、3階・椅子席の我らに、親切な係の方が“席、分かりますか?”と諸解説して下さりながら
席まで案内して下さり、通り過ぎる売店に内心わーわーなりながら階段をあがり、暗がりの向こう・・に現れた
あの、吊られた柱の無い社殿建築!!(土俵はこの時、まだ覆いが被されておりました)にわおっ!!
係の方によると取り組みが始まるまでは土俵際等自由に観て回って良いとのこと!でしたので我ら、
荷物を置いて早速、館内あちこち散策して回りました・・。

何もかも独特な世界が確立されていて、全て書き切れませんが、まず覗いたドキドキの売店は東西南北各所にあって
それぞれ微妙に品揃えが違っていて、なかには相撲関連の古書や古絵葉書を扱ったお店もありました。
なんでも間もなく髷姿になる長髪時代の遠藤と引退の琴欧州のグッズ(ハンドタオルやストラップ)がもう品薄の人気
とのことでした。(・・私は何故か気になった“Sumo Japan”と書かれたベトナム製の手塗りの色ムラ感が何とも言えん、
取り組みの力士と行司が半立体、レリーフで表現されたマグネット・¥450−を冷蔵庫に貼り付けたい・・!と購入しました。)

〜1階、升席まで降りて間近で観た、覆いが外された土俵の美しさ・・!は、当然といえば当然ですが、本当に土と藁だけの
シンプルな自然素材のみの構成で、相撲が稲作から生まれた文化であることを簡潔に物語っており、その高さや角の取れた
造形が、格闘の場という目的から生まれた“用の美”である事は勿論なのでありますが、日本の土木建築の精神が端的に
現れた抽象彫刻のようでもありました。そして、真下から見上げた吊り下げられた社殿の屋根ですが、意外にも大道具的な
素材で作られている様で、東京の蔵前国技館のはどうなんだろう・・と思いを馳せました。中にはライトが沢山仕込まれ、
ショウ・ビジネスとしての仕掛けを感じつつも、柱の名残りという四色の房(この色彩、それぞれ季節と神様をあらわしている
とのこと・・都づくり同様、風水なんですね!)のそれぞれの内側には紙垂がつけられているところ等に清浄な聖域としての
伝統を感じました。

〜情緒ある唄いまわしの相撲甚句が流れ始めた館内では、小粋なタッツケ袴姿の若い呼び出しさん達による
土俵を整える作業が始まり、角柱が据えつけられた独特なひっぱたき道具や角スコップ、噴霧器にほうき〜年季の入った
空ビール瓶(大)を使って昨日の乱れ?が、枯山水、石庭の箒目描きのようでありながらも、甲子園のマウンド整備が如き
手際の良さで整地されて行きました。仕上げラストの箒さばきは、低い姿勢と足の伸びが一つの表現かのような清潔な
完成度で思わずその動きを真似てみたくなる様な美しさでした・・。

〜土俵正面、向こう正面〜呼び出し席、の各放送席を観て回り、各所、大相撲仕様の年季の入った装置・機器のスイッチ、
貼り付けられたメモ書き等・・独自の相撲専門に純化された面白さ・・テレビ放送と共に歩んできた大相撲の歴史に大変
不思議な魅力を感じました。

・・とそうこうしていると序の口、取り組み開始の時間となり、審判の親方達が登場〜衣装のサイズがキマりきっていない
フレッシュな感じの裸足の行司さんの若い掛け声のもと、幕下力士の取り組みが始まりました。基本的に体格の良い力士
が中心な中、たまにラグビー部の同級生・・を彷彿させる様な一般的にはマッチョであっても細く見えてしまう力士もちらほら
おられ、生き残りの厳しさをまざまざと見せつけられました・・。(中盤、審判を元・寺尾関もやられてました。途中、物言い
があり、解説をされたので声が聞けました!)

・・と序二段まで観て、早メシとし、我ら、途中外出は一回だけ可能ということでしたが、こんなこともそうあるまい・・と
地下の食堂で食いました。(私、うどんを食いましたが、値段の割には・・なお味でした)〜PM2:00から、貴乃花親方によるサイン、
握手会こと、“貴乃花親方とふれあう会”が1階ロビーで催されるので、参加されるのであれば早めにと朝、案内して下さった係の方
がおっしゃっていたので、向かってみるとと会場入りの力士を待つファンが一杯!〜誘導の列に並んでいると、後ろに並ばれていた方
が大変お詳しい方で、現れる力士の名前や魅力を爽やか・端的に教えて下さり有難かったです。(・・舛ノ山関、可愛かったです!!)

〜列の先に現れた貴乃花親方・・!にハッとなりながら、頭の中ではなぜか松村邦洋さんによる親方のモノマネが回り続けて
いてドキドキ・・〜いざ、番が回ってきて握っていただいた手の柔らかかった事!やさしい笑顔に、いつか親方が長渕剛氏の
ファンで“親知らず”という曲が好きです・・とおっしゃっていたのを思い出し、心の中で“・・私もです!”と強く握り返すと、
微笑み返してくださってキラキラ、胸キュンの喜びでした!!

〜混み合って来た席へと戻り、幕下の取り組みが終了〜十枚目土俵入り!連なって現れる化粧回し姿の力士達の列の面白さ〜
チョン!チョン!と響き渡る拍子木の音の気持ち良さ〜始まった取り組みの、土俵の上の力士に行司、呼び出しさん〜明るさが
増した照明と全ての完成度ぐんぐん上がって行く面白さ〜幕下では観られなかった立ち合いの激しさ・・にここまで上がって来れる
力士はほんの一握りなんだなぁ・・と、あらためてその厳しさを感じながら観戦しました。(また、この日、偶然とは言え我々の隣に
座られていたご婦人姉妹の方々がかなりのお相撲通で、書き切れない程興味深いお話しに、聞けば何でも旦那さんのご友人が
海外メディアで相撲解説をされているとのことで納得・・!ラッキーな出会いに感謝でした!)

そうしていよいよ幕内力士〜横綱の土俵入り!(白鵬の横綱姿、まるで大きな鏡餅のような美しさでした!本当にモンゴルの方
なのでしょうか・・島根県あたりの出身といっても全くおかしくない様な日本文化を踏襲された素晴らしい気品でありました・・)

〜日の丸の両脇にいつの間にか下がった“満員御礼”の垂れ幕の下、更に照明の明るさが増し、白く輝く土俵の上で始まった
取り組みのグンと締まった感じは、朝と同じ会場とは思えん完成度でこれがプロなのであるなぁ・・と感嘆!!
(会場入りを観れた舛ノ山関、取り組みとなるとその可愛らしい表情は一変、立ち合いから物凄いスピードで寄りきり、勝利されて
おりました!〜ピンクの服を着たファン達から声援が飛び交う大人気の遠藤関は残念ながら負けてしまいました。)

でついに横綱・日馬富士と関脇・豪栄道の一戦、大阪出身ということで場内は豪栄道コールの大声援で日馬富士関、熱い
思いがねじ込まれたかのような独特な低いフォームの立ち合いで臨まれておりましたが寄り倒されてしまいました・・。
〜迎えた結びの一番、木村庄之助氏の細いフォルムに冴えた緑の衣装とキマった烏帽子、軍配が輝く土俵上、横綱・白鵬
と大関・琴奨菊の勝負はまさかの白鵬関に土がつき、場内はぐおおおおッと座布団が舞う騒然となった空気で幕を閉じました・・。

何が起こったのか理解出来ぬまま、弓取り式まで観た我らはお隣のご婦人姉妹に感謝・・!御礼申し上げて人の群れに揉まれ
ながら夕暮れになった外に出ると、朝のやぐらの上からは、終わりを告げる太鼓の音が鳴り響いておりました。

まるで芝居小屋から押し出されたかのように、非日常空間から忙しない街に放たれた我らは新鮮な空気を求めながら交通整理〜
人混みを掻い潜り歩いて先程までの混沌とした熱気と“何か”を胸に、ほとぼり醒ましながら一駅余分に歩いて帰路に就きました・・。

思っていた以上に“ぷりぷり”でサッパリとしつつも独特、説明不能な様でも、感覚的にとてもよくわかる!感じの魅力一杯の
世界に、こんなものが普通にテレビ放送されてて、沢山の人が応援している・・ってすごいな!と、あらためて、この気候・風土が
培ったであろう日本人らしさ・・に興味が湧いた一日でした・・!!


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です。

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2014.3.30
★週1ペースで雨を交えながら段々と気温が上がってきた今日この頃の大阪地方。

かねてからの花粉とPMに黄砂が加わり、日毎ガサガサ、だいぶハードな空気になって来て
ますが、みなさま“羽生クン”ばりの“意地”と“気合い”で日々乗り切っておられる事でしょう!

世は増税前とあって駆け込み消費の嵐が想像以上に吹き荒れ、そこに関わる全ての人々を
発狂モードにさせております。

私も否応無くその渦の中で、しょうもない身体の各部をガタピシ・・軋ませながら半泣きで
どうにかこうにか生き凌いでおる毎日であります。

眼のかゆみに鼻づまり、にノドの痛み・・まで加わってきた最近は、常日頃、あんなに美味い
と思っていたコーヒーへの欲求が、悲しいことに風邪を引いた時のように遠のき、玄米茶に
伊予柑などをあてがって、疲弊した粘膜をリ・フレッシュかましております・・。只々この季節が
過ぎ去るのをじっ・・と堪えるのみであります・・。

こんなツライ春ではありますが、公園や街角には桜が咲き始め、フワフワと何とも言えん心情
を煽っております。そのパッと白い花びらの明るさに、日常の由無し事もふっと解き放たれる様
であります。とにかく、がんばろー!

追伸: 先日、私が週に一度は寄らせて頂いている我が街の、実に珈琲が美味しい喫茶店、
“ストーブ”さんでレコードをかける会へのお誘いを受け参加してみました。

持ち寄ったレコードをひたすらかけ続ける・・というこのイベント(?)・・この会に参加するきっかけは
もともと、DJ(?)、セレクター(?)を務める“ジローさん”なる方(お歳は私より2回り程上の非常に
音楽に造詣の深い素敵な方です・・!)と偶然、お店でお会いしお話ししていた際に、私が最近、
アメリカはNY、サウスブロンクスのHIPHOP創世記の諸状況に衝撃を受ける機会があり、
アフリカ・バンバータのサウンドに心打たれた話となったところ、“バンバータ・・聴きたいなぁ・・”と
おっしゃって下さった事に端を発します・・。

しかしながら、ストーブさんは普段、オーガニックなフォーク・ミュージックが心地よい音量で流れる中、
ゆっくりと淹れられた珈琲を静かに愉しむお店・・。私も普段、お客の一人として、その穏やかな空間で
日常の疲れから解き放たれたい・・が為に寄らせて頂いておりましたので、そのような空間に私のような趣向
の音楽を持ち込むのはどうなんだろう・・と少々とまどいましたが、そもそものきっかけが“アフリカ・バンバータ”
に由来する今回・・。会は夕方〜夜までえんえん、その日みんなが持ち寄った盤をかけ続けている
ということでしたので、普段は無いようなものが混じっているのも面白いかも・・と前向きに考え、レコードを選びました。

会が平日ということで、当日は最悪行けない可能性もありましたので、私としては、“惑星探査機ボイジャー”に
託した地球からのメッセージ・・のような心持ちで、わんぼる君と選んだ5枚のレコードを事前にストーブさん
にお預かりして頂きました。

ちなみに選んだ盤は、この会への参加のきっかけであり、私のレコード再燃の発端となった“アフリカ・バンバータ”の
“BE WERE”(・・本当はもっと古い盤が良いのでしょうが、今回のきっかけはジローさんの所望もあってこれですし、
何よりA面1曲目の“BAMBAATAA'S THWME”の熱いサウンドがストーブさんで流れる事に興奮しました。)

〜“YMO”の“BGM”(・・“BGM”っていうタイトルの割には全然聴き流せないのが難ですが、バンバータ氏が選んだ
バック・トラックのクラフト・ワークと同時代、コクのある電子音とA面3曲目収録の“ラップ現象”なるタイトルの曲も
当時のHIPHOP同時代のリンク感が面白いのでは・・と思い選びました。)

〜HIPHOPの起源ともされるレゲェ・ミュージックから“リー・ペリー&フレンズ”の“ギブ・ミー・パワー”
(・・呑気に明るいサウンドでありながら、なかなか尖ったメッセージ、一筋縄でない感じが魅力だと思います。
私は、B面後半からの流れに熱いもん感じます・・。)

〜わんぼる君推薦の“大友裕子”の“絆”(・・強い情念にたじろぎがちですが、まっとうに普通なメッセージは、
私としては、かえってキュートで爽やかだと思います・・。遠慮して無難なサウンドをチョイスするより我々が
参加する意義があって面白いかと思いまして・・。)

〜ラスト1枚は“ナンバーガール”のインディーズ時代の実質1stアルバム、“スクールガール・バイバイ”を
(・・10何前年にKOGAレコードさんから出たアナログ盤です。永らくプレーヤーが稼動していなかった我が家の
棚の奥で眠っていました。これもこのサウンドから入れるべきか大変悩みました・・が、何よりジローさんのリアクション
が楽しみで・・ストーブさんには大変申し訳なかったのですが・・でも、私、学生時代の料理の師匠から“人にものを
食べてもらう時は、自分の好きなものを作るのが一番いいのよ!”と言われたことを今でも素晴らしい言葉やと
思ってまして、作品展示やおもてなし等々・・で常々実感しておりましたので、“一期一会”、これでダメならこれまでよ・・
と、私の正直なセレクトとして自信をもって入れました。)

・・こうしてやってきた当日、諸都合により、終盤からの参加となり、私達が行った時はナンバーガールを残して、
我々の盤はかけ終わっており、丁度、ビリー・ホリデーがかかっておりました。参加されているお客様、お店の雰囲気
からもジャズ・レコードの持参が多くなるようでした。

“・・やはり、選盤ミスったか・・?”と思われましたが、久しぶりにお会いしたジローさんから、“・・ナンバーガール、私、
田淵ひさ子さんのファンなんです。”との思いも寄らない言葉が・・!そうして、ビリー・ホリディが終わり、“・・これは
ストーブさんの反応が楽しみだ・・”と嬉しそうに意地悪な笑みを浮かべながらジローさんがかけてくださったナンバーガール・・

さすがの大音量・・とまでは行きませんでしたが、高らかに鳴り響くアヒト・イナザワ氏のドラミング〜ギャーン!!と一同の
エッジの立ったサウンドはやっぱり清々しく、丁度、会がお目当てで来店されたお客様にも、“ナウ・プレイング”のコーナーに
掲げられたジャケの“かわいい・・”〜サウンドに対する“・・外人?”というリアクションに十何年前、ナンバーガールを初めて
聴いた時のことを思い出しました・・。ストーブさんの笑っていた眼が好意的なものであることを只々願うばかりでした・・。

このあとは、ジローさんが持参していたレコード、この日はジャズ・ピアノ中心だったようです(・・エディ・コスタという方、
独特なピアノ・ソロの間合い・・面白かったです!)を愉しみ、ラストはお店のコレクションから、“ハリー・二ルソン”
(・・私、どこかダニエル・ジョンストンを思いました・・たいへん温かで幸福感のあるサウンドでした!)まで、珈琲2杯で
とても有意義なひと時を過ごしました。

・・また、音楽のみならず、坂本龍一氏のパンク・ミュージックとの関わり〜町田町蔵さんの“INU”〜“FUNA”(!)
や、ボアダムズの初期のメンバーのお話等々・・当時の関西音楽シーンのディープなお話迄聞けた貴重なひと時で
ありました。また機会があれば(・・ご迷惑でなければ!)参加してみたいです!


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です。

★冷たい風がハラハラと桜の花びらを散らしている今日この頃の大阪地方。

大変な毎日ではありますが、頑張って行きたい・・と思います!!


・・
というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です。
2014.4.6
2014.4.13
★温かったり寒かったり、衣服の選択が難しい今日この頃の大阪地方
でありますが、みなさま、お変わりなくお元気でお過ごしの事と思います!

早いもので、桜の花もほとんど散ってしまいましたが、街角にはチューリップが
可愛い色彩でもっこり、ふくよかに膨らみ、植え込みには早くもツツジが咲き始めております。
栄枯盛衰、盛者必衰のことわり・・でありましょうか。

私の方は、ようやく落ち着いた職務に安堵、舞い戻ってきた日常のルーティンを順守しながら
ひたすら一日の任務、目標を遂行している毎日であります。

とにかく引き続きがんばろー!であります。


追伸: 先日、難波のMUJIに写真用のファイルを買いに行った帰り、たまには気分を変えて・・
と、黒門市場で晩の買い物をしてみました。

まさに兜!なマグロの頭や脳天を打ちぬかれたフグ・・〜活け〆にされたアジの鮮やかな黄金の色彩、
やカゴ盛りの野菜に果物・・と、地元のスーパーとはまた違った品揃えを楽しみながら歩みを進め、
結局のところ、設定価格が私向きなスーパーの鮮魚コーナーでメインのおかず、何にしようかしら・・と
眺めておったところ、調査捕鯨でしょうか、“イワシクジラ”なる鯨生肉(解凍)が300g近い量にもかかわらず
330円という値段で売られておりました。

鮮やかな真っ赤の厚みがあるそのパックの一群に強く惹かれながらも、“イワシ”とついたネーミングと“安過ぎん?”
な価格に“美味いんやろか・・”と不安を感じまして(・・といいますのも以前、西区のスーパーで“ゴンドウクジラ”
の肉を買って、どうにも食えんやった経験がありまして・・。ちなみにゴンドウクジラ、クジラというよりイルカの
仲間のようで、やはりどうやっても食えん・・と、かつて、ロジカフェの名倉さんが申しておりました。・・何で売ってたんや・・!)
コーナーの奥におられた板さんに、刺身で行けるか訪ねたところ、“俺の目を見てくれよ!”と言わんばかりのまぶしさで
“全然イケます!!”との信頼感溢れる答えが返って来ました。

喜び勇んで買って帰った私は、更なる旨み成分の増幅をもくろみ、その血液がしたたる全ての断面に塩糀を塗りつけ、
2〜3時間程寝かせて入魂でスライス、生姜を多めにすりおろしまして、魚と獣の中間の様な野趣溢れるジビエ
を美味しく!美味しく!頂きました。

先ごろの国際司法裁判所の判決やシー・シェパードによる嫌がらせ(・・池上さんによると牧羊犬を意味するその
ネーミングはキリスト教に由来するとか・・)等々でいよいよ食えなくなってきた鯨肉・・。“美味しんぼ”の山岡さんも、
鯨のヒゲは人形浄瑠璃の繊細な操作にも欠かせんと言っておりました。その日、日本橋の駅に貼られた文楽劇場
のポスターを黙って横目にして帰ってきた私は、知的でやさしい鯨・・を残酷にも喜んで食らい、その滋養で今日も
生かさせてもらってます・・。


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です。
2014.4.27
★朝晩は肌寒いものの日中、日向は汗ばむ程の陽気になってきた今日この頃
の大阪地方。相変わらずびゅんびゅんと、忙しなく過ぎて行く一方の毎日でありますが、
みなさま、お元気でこのかけがえの無い一日一日を励まれている事でしょう!

我が家のベランダの鉢植えには、枯れ果てた昨年の萩の枝葉の合間から、新芽が
ぴよぴよと姿を現し、日毎ニョキニョキと伸び育っていっております。小さなプランター
の中にも栄枯盛衰、諸行無常の響きあり・・であります。

私の方は、だいぶクシャミの回数が減って来た感のある花粉に明るみが射した気持ちで
投薬の頻度を減らしつつ、日常のルーティンを只々サイクル、サイクル・・繰り返し続けて
おります。

先日は、やっと完成した岡山県、真庭市産のお米のパッケージの原画をおくむらさん
へとお渡しし、気持ち的に少しだけ抜けた気がしました。後は発売に合わせて開催予定の
各産地、取材写真やスケッチ、資料等の展示準備であります。お客様にちょっと旅気分
なプレゼンテーションが出来たら・・と思ってます。準備出来たらまたお知らせします!


追伸: 先日、梅田は1ビルの中古レコード店“JJ”に長らく置いてあったタモリさんの
アナログ盤、3rdアルバムの“ラジカル・ヒステリー・ツアー”がやっぱり欲しくなって,
決意して買いに行ったところ残念なことに売れてしまってました・・。

湧き溢れるナンセンス感がたいへん豊かなラジオ教養番組のような1stと2ndは、
わんぼる君からCDでとても愉しく聴かせて貰っていて、話によると3枚目は歌モノだと
伺っておりましたので、どんななんやろう・・と気になっていたのですが、限られた予算
しか持たない私には少々“踏ん切り”を要する価格でありましたし、いつ行ってもありましたので
安心しきっておりましたところ、やっぱり、“笑っていいとも”が終わってしまって、みなさん
寂しくなったんだと思います・・。やっぱ、欲しいものはその時に買っとかんと駄目ですね・・。

しかしながら“笑っていいとも”・・僕は増刊号でたまに観るだけでしたが、やっぱり本当に
終わってしまうと寂しいですね。終わる前の何とも言えん卒業前の学校みたいな
空気感も印象深かったですが、最後の方のテレフォンショッキングで小沢健二さん
が出た時も何とも言えんもんがありました・・。

タモリさん、本当にオザケンが好きなんだろうな・・って思いました。一番最近に出たオザケンの
アルバムもタモリさん買って聴いたとのお話に小沢さん、“・・本当ですか!?”と驚き喜び、
“・・子供も生まれたし、もういいかな・・”といった“・・あぁ・・”と少しダウナーになる様な、何とも
らしい発言をされていて、そんな姿も隣で優しく見ているタモリさんが印象的でした。
その後、’90年代の甘く切ない、色褪せることのないヒット曲の数々を次々とメドレーで歌った小沢さん、
どれも遠い眩しい季節を思い出すかのように声を擦れさせながら強く歌われていて、少々観ていて辛く
“・・あぁ、こういうのが良いって思う自分はやっぱダメなのかな・・”とか、“オザケンずるいわ・・”
と思いながらも半泣きになりそうでした。

結局、頭にこびりついたメロディを反芻するかのように、増刊号が終わったあとの部屋で私、オザケンの
シングルをかけてしまったのですが、やっぱり辛くて途中で止めて溜息・・。頑張らねばと立ち上がり、
積んだCDの一番上にあったジョン・コルトレーンのジャイアント・ステップをプップル鳴らして、昼メシ!
食いに行こう・・!と服を着替えたのでした。


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です。
2014.5.6
★日本酒というよりはビールな陽気となってきた今日この頃の大阪地方。世の中はGW
ということで、皆さま、日々のツライツライ労働に耐えて耐えて手に入れた休日!を
思い思いに過ごされた事だと思います。

私の方は、基本的に部屋で画業・・お米パッケージ画の制作資料展示に向けて、兵庫県但馬〜
滋賀県高島、〜岡山県真庭の取材写真等々・・をあらためて引っ張り出し、プレゼン用に
ひたすら整理しまして脳内、懐かしの再旅行状態!になりつつ、同時進行で普段なかなか出来ん
布団干し〜トイレに換気扇、花粉にPMがまびりついたゴホゴホの網戸、の掃除やなんかを
やらかしまして、心の隅々がだいぶすっきりとした気になれました。これでまた煩雑な日常に
立ち向かっていけそうです。

またせっかくなので一日ぐらいは遠出してみたい・・!とかねてからわんぼる君のリクエスト
だった京都(・・近い・・)は七条の三十三間堂へ(・・学生時代の修学旅行〜古美術研究旅行に
京都観光・・と幾度となく訪れている長い長いお堂が燦然と魅力を放つ超メジャー、言わずと知れた
国宝の名刹でありますが、わんぼる君いわく、朱印状がたいそうカッコイイらしい・・とのことでしたので、
ちょっと不純な動機かもしれませんが、それだけの為に・・)行ってみました。

が、さすがのGWとあって、降り立ったJR・京都駅はいつにも増して凄い人出で、ロータリーの市バス乗り場
は想像以上の長蛇の列・・!!になってましたので、“・・帰ろうかな・・”と思いましたが、レンタサイクルを
借りることにし、裏道チャリチャリ・・(車輪の小さなチャリでしたが、七段変速の優れモノでしたので
快適に移動出来ました!)三十三間堂〜鴨川沿い、綿毛になったタンポポに名前分からんけど黄色い花〜
ツバメの姿が何とも可愛い風景の中、ペダル漕いで北上・・して三条〜二条のレコード屋ちょろ見〜市役所裏
の京平ラーメン(・・京都ラーメンの本流じゃないかと勝手に思ってます・・)で並にライス食って、新快速
が混む前に・・と早めに帰って来ました。

朱印状目当てで行った三十三間堂でしたが、拝観手続きして入った境内、現れたお堂が
視線の先の消失点に向かって一気に描くパースぺクティブの迫力、〜柱、瓦といったディティール
の美しさはやっぱり素晴らしくて、ご朱印・・という少々、コレクティブな傾向の心持ちが一瞬にして
吹っ飛んでしまいました・・。金箔が施された千体の仏像が真東に向かって一直線に並んだ堂内も
“・・日の出時の輝きはさぞや凄かろう・・”と、そのコンセプチュアルな潔さ、が実際、現実のものとして
存在している感動が、眼の前の鋭角なパースと共に頭の中を右から左にズっドーンと突き抜けて行って
大変気持ちよかったです!

(この境内で“通し矢”をやる・・っていう発想も凄いけど、頷ける気がしました。竜安寺に金閣寺〜
果ては千利休の妙喜庵・待庵、etc.・・と、ヒジョーに簡潔!な感覚が一貫している日本建築・・
落語や剣道、日本料理に相撲・・と同じような独特な清潔感、ピターッとしたぺッタンコな感動・・!!が
みんな共通しているなぁ・・とあらためて思いました。)

こうして貰ったご朱印は、三つの菊(・・ですかね?)のご紋に“大悲殿 蓮華王院”とバシッと書かれた
ビシバシ感が清々しい、気合い入ったものでした。

・・グラフィカルな愉しみと共に色んな寺の線香のかほり・・がにおってしまう朱印帖・・。開くとあちらこちら
の寺社・仏閣の記憶が甦ります・・。



・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です。
2014.5.18
★日向と日陰、朝晩と日中の温度差が結構ある今日この頃の大阪地方
でありますが、みなさま、日々お元気でお過ごしの事と思います!

私の方は、この社会のあらゆる局面での、プロフェッショナルな立ち振る舞い
なるものに、なかなかの難を感じつつ、折に触れ、強い衝撃にやられながら
何とか生き凌いでおります・・。

誰しもが思う事でしょうけれど、時間と体力、それに不屈の精神力、がもっとあれば・・
と切に願うばかりであります・・。放っておいたら落ち窪んで行くばかりの精神、
せめてもの食事、栄養で復活させて暗黒の・・いや、眩しい明日!に臨んで行きたい・・
と思う毎日であります。


追伸: 普段、昼メシはわんぼる君に握って頂いたおにぎりを職場に持参している私ですが、
最近は、そのおにぎりの中に、先日京都で買って来た“大徳寺納豆”(大豆を大麦と合わせて
発酵させて、塩を加え天日干ししたものとのことで、あの一休さんが中国から伝えたらしいです。
乾燥した風味の強い味噌みたいな味がします・・)を仕込んで貰ってます。

この大徳寺納豆、そのままだと乾いていて、結構硬いのですが、昼メシ時には飯つぶの湿り気で、
おにぎり内に独特な風味がふやけにじんでいて、秘かに小さな喜びになってます。自分的には、
忍者の行動食のイメージで食ってます・・。


・・というわけで、米蔵人おくむらさんでのざる画廊は現在入れ替え準備中です!